『プレデター2』の撮影場所が危険なエリアすぎて、スタッフが本物の死体を発見する事態に陥っていた。(フロントロウ編集部)

『プレデター』シリーズの撮影は各地で

 1987年に公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演の『プレデター』はその大ヒットから、これまでにクロスオーバー作品を含めて6作品が公開されている。1作目では地球上の架空の国にあるジャングルが舞台だったけれど、2作目の『プレデター2』ではアメリカのロサンゼルス、3作目の『プレデターズ』では地球ではないどこかの惑星に舞台を移した。

 SFアクションの撮影は大変であることは想像にたやすいけれど、じつは撮影以外での健康管理のほうに苦労したスタッフとキャストは多く、メキシコで撮影された1作目においては、滞在先のホテルの浄水機能に問題があり、ほとんどのスタッフとキャストが下痢に悩まされることに。

 しかしその中でも、アーノルドとジョン・マクティアナン監督は、下痢にならなかったという強めの逸話つき。

画像1: ⓒ20TH CENTURY FOX

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 そして、アメリカの大都市ロサンゼルスで行なわれた2作目の撮影ですら、衝撃体験がスタッフを襲っていた。

ロサンゼルスのダウンタウンは危険エリア

 『プレデター2』でプレデターがロサンゼルスの夜の街角に現れるシーンは、ロサンゼルスのダウンタウンで撮影された。そしてロサンゼルスのダウンタウンといえば、治安が悪いことで有名。大人でも近づかないようにするエリアもあるほどだけれど、それが今から30年以上前の時代ともなれば、さらに危険だったのだろう。

 スティーヴン・ホプキンス監督は『プレデター2』の2004年版DVDインタビューのなかで、撮影地付近の住民たちは、昼も夜も続く撮影の音に怒り、汚物を投げつけてきたと笑いながら話す。さらに監督は、こんな衝撃的なことも明かした。

 「撮影のために路地を片づけていたら、ゴミの下に死体を見つけたり、巨大なネズミを見つけたりした」

画像2: ⓒ20TH CENTURY FOX

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 監督的には超さらっと明かすようなことだったという事実からも、ロサンゼルスのダウンタウン、治安が悪すぎる…。

 一方で撮影の仕方もまた、当時はかなりリスクのあることが許されていたよう。『プレデター2』の撮影では、実際に爆発を起こしたり、ヘリコプターを道路に着陸させていたりした! ホプキンス監督は2004年時点で、もうそういった撮影はできないだろうと語っている。

 『プレデター』と『プレデター2』でクリーチャークリエイションを担当したスタン・ウィンストンは、撮影地がメキシコからアメリカのロサンゼルスになって仕事が楽になったと喜んでいたけれど、その影で大変な思いをしたスタッフもいたようだ。(フロントロウ編集部)

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