映画『ミナリ』でアカデミー助演女優賞を受賞した韓国出身のユン・ヨジョンが、受賞スピーチでプレゼンターを務めた俳優のブラッド・ピットに対して「お会いできで嬉しいです」とラブコールを送るも、直後に“手のひら返し”をして会場の笑いを誘った。(フロントロウ編集部)

ユン・ヨジョンがブラッド・ピットに“アメとムチ”!?

 アメリカでの成功を夢見る韓国系移民の家族の姿を描いた映画『ミナリ』で、アカデミー助演女優賞に輝いた韓国出身の俳優ユン・ヨジョンが、受賞スピーチでプレゼンターを務めた俳優のブラッド・ピットに対して放った言葉がおもしろすぎると話題になっている。

 ご存じかもしれないが、じつは『ミナリ』にはブラッド率いる制作会社プランBが携わっており、ブラッドもプロデューサーとして名を連ねている。しかし、ユンは今日までブラッドと顔を合わせたことがなかったようで、「ブラッド・ピットさん、やっとお会いすることができましたね」と言うと、続けて「私たちがタルサ(※オクラホマ州北東部の都市)で撮影をしている時、あなたはどこにいらしたんですか?何はともあれ、お会いできて光栄です」と鋭いツッコミを入れた。

画像: ユン・ヨジョンがブラッド・ピットに“アメとムチ”!?

 さらにユンは、多くの人が自分の名前を正しく発音できていないことに触れて、「ご存じかと思いますが、私は韓国出身です。そして私の名前はユン・ヨジョンです。ヨンヨン、ユジョンなど間違って呼ばれることが多いですが、今夜、みなさんのことを許します」と発言。実際、ブラッドも彼女の名前をちゃんと言えていなかったことから、大爆笑が巻き起こった。

 ちなみに、同部門でアジア系女性が受賞するのは1958年のナンシー梅木に次いで2人目で、韓国人としては初めて。ユンは終始、自分が受賞したことが信じられないといった様子で、同じく助演女優賞にノミネートされていたグレン・クローズを含む他の候補者たちよりも、自分のほうがほんの少し「運が良かっただけです」と謙遜。

バックステージでブラッド・ピットにエスコートされるユン・ヨジョン。

 また、それぞれ出演している作品が違うのだから、「競うことはできません」と持論を展開した。そんなユンのスピーチをステージの横で聞いていたブラッドは、目にうっすらと涙を浮かべていたと言われている。

そのほかにも数々の名言を残す

 今回、受賞スピーチでユーモアのセンスを炸裂させ、オスカーだけでなく、多くの笑いも獲得したユンは、授賞式後に開かれた記者会見でも以下の名言を残している。

 質問:ブラッドはどんな香りがしましたか?

 「匂いは嗅いでいません。私は犬ではありませんから。

 質問:将来的にブラッドと共演する可能性はありますか?

 「私の英語力と年齢を考えたらそれは絶対にありえないことです。その可能性はないと思います。私は不可能な夢は見ません」

(フロントロウ編集部)

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