21年間延滞し続けた作品のタイトルは…
2020年4月、アメリカのテキサス州に住む女性が、レンタルビデオを21年延滞し続けた罪で重罪に問われていたことが米Todayによって報じられた。報告によると、現在はすでに閉店しているオクラホマ州のレンタルビデオ店で、1999年に「キャロン・マクブライド」という名前でVHS(※)がレンタルされ、その後ずっと返却されなかったという。
※ビデオテープのこと。
キャロンは2000年にレンタル資産の横領という重罪で起訴されたものの、ずっと起訴されていることに気が付かなかったそうで、このたび結婚と同時にテキサス州に移住し、運転免許証の名前を変えようとした際に、その事実を知ったという。
約10年間にわたって事実を知らなかったキャロンが借りたとされるVHSのタイトルは、人気シットコムの『サブリナ』。しかし彼女は『サブリナ』を一度も見たことがなかったため、真犯人は当時交際していた元ボーイフレンドではないかと推測している。
事件は却下されたものの、人生には傷が…
自分がVHSを延滞していることを全く知らなかったという彼女は米FOX25のインタビューで、「(警察官が電話で)まず教えてくれたのは重罪の横領だったので、心臓発作を起こすかと思った。次にVHSテープが原因だと言われたため、(聞き間違えかと思い)聞き直した。だってそれってクレイジーすぎるでしょ」と、事件について知った時の気持ちを明かしている。
彼女の訴えによりこの事件は却下されたものの、起訴されていることを知らなかった約10年の間に、理由もなくいくつかの仕事を解雇された経験があるそうで、「つまり、私はVHSのために指名手配された重罪人だったのです」と悔しさを滲ませ、「私の犯罪歴をチェックした時、彼らが目にするのは『重罪』と『横領』という2つの言葉だけ」と語っている。(フロントロウ編集部)