ジャスティン・ビーバー監修のコラボクロックス
ミレニアル世代からZ世代のファッションアイコンとしても注目を浴びるシンガーのジャスティン・ビーバーは、2019年に自身のミドルネームを冠したアパレルブランド「drew house(ドリューハウス)」を設立。長年のスタイリストであるライアン・グッドと共同でTシャツやスウェット、小物などをプロデュースしており、新作がリリースされるたびにすぐにソールドアウトとなるほどの人気となっている。
2021年3月には、自身もプライベートで愛用するカジュアルフットウェアブランド「クロックス(Crocs)」とのコラボ第2弾となるラベンダーカラーのクラシッククロックスとDrewハウスのロゴ入りソックスのセットを発表。日本でも案の定、即完売となった。
クロックスを履くなら「死んだ方がマシ」
そんなジャスティンファンなら喉から手が出るほどほしいコラボクロックスを、ジャスティン本人からプレゼントされながらも、自身の信念に反すると断固拒否した人物がいる。
それが、元サッカー英代表のデビッド・ベッカムの妻でイギリス発の元祖ガールズグループ、スパイスガールズのメンバーであるヴィクトリア・ベッカム。
現在はおもにファッションデザイナーとして活躍しているヴィクトリアは、デビッドとの子供たちがそろってジャスティンの大ファンなことから、もう何年も前からジャスティンと家族ぐるみで親しくしている。
そんなよしみで、ジャスティンからクロックスとのコラボ商品が送られてきたというヴィクトリアは、インスタグラムストーリーを通じてその写真を公開。「たくさんの人たちから、(新型コロナの)ロックダウンが終わったらどんなアイテムを身につける予定かって質問が来るけど、ジャスティン・ビーバーからの提案について、みなさんどう思う? 」とフォロワーたちに向けて、自身がクロックスを履くのは「アリかナシか? 」という投票を実施した。
すると、回答者の半数以上である57%が「ナシ! 」と返答。ヴィクトリアは、「まあまあ接戦だったわね。私としては、(もしもこれを身につけるくらいなら)死んだ方がマシだけど、ジャスティンありがとう」と泣き笑いの絵文字を添えてジャスティンにお礼を言っていた。
ファッション界では風当りが強いクロックス
貴重なコラボクロックスをジャスティンから直々に贈られながら、「死んだ方がマシ」とは少々辛らつすぎやしないかと思ってしまうけれど、もともと、ファッション業界、とくに年配のファッショニスタたちの間では、“クロックス=タブー”ととらえる人が多い。
近年でこそ、80~90年代ブームのおかげでハイブランドのランウェイに登場したり、コラボが発表されたりと、若者を中心に人気となっているけれど、普段からハイヒールを愛し、かっちりとしたファッションを好むヴィクトリアにしてみれば、ジャスティンとのコラボアイテムであるか否かは関係なく、脱力系でポップなイメージのクロックスを履くというのは、ご法度のよう。
ベッカム家ではとくに第3子で16歳のクルズがジャスティンの大ファンで、日頃からdrew houseのアイテムを取り入れたり、ジャスティンのファッションをマネしている。
ヴィクトリアがクロックスを履かなくとも、クルズが喜んで愛用するはず。(フロントロウ編集部)