毎日の保湿ケアに欠かせない化粧水。海外では、ワキの下の「ニオイ対策」として愛用する人も増えているという。なぜ化粧水がニオイ対策になるのか、その仕組みを皮膚科医が解説。(フロントロウ編集部)

ワキの下に化粧水をつける理由って?

 化粧水は、肌にうるおいを与えたり、肌を引き締めたりする役割を持つ液体状のスキンケア製品。主に顔に使うことが多いアイテムだけれど、海外では、化粧水をワキの下のニオイ対策に活用する人が増えているという。

画像1: ワキの下に化粧水をつける理由って?

 では、なぜ化粧水がニオイ対策になるのだろうか。ニューヨーク市の皮膚科専門医のハドリー・キング医師によると、そのヒミツはワキの下の「pH(酸性レベル)」。

 まず、一般的にワキのニオイの原因は、汗そのものではなく、体に付着している「細菌」から発生しているとされている。そして、健康な肌のpH値は4.5~6.0の弱酸性だけれど、ひとたび汗をかくと、ワキの下のpH値は7.0(アルカリ性)にまで上昇。その結果、ニオイを放つ「細菌」にとって理想的な環境ができてしまうとキング医師は米Hypebaeで説明する。

 そこで登場するのが「化粧水」。たいていの化粧水は弱酸性に作られているため、ワキの下に塗ることで、アルカリ性に傾いた肌のpHバランスを整え、本来の弱酸性に戻すことが期待できるのだとか。

画像2: ワキの下に化粧水をつける理由って?

 とはいえ、大量の汗をかきやすい夏場やワークアウト中は、化粧水だけでニオイを抑えるのは正直、難しいとも忠告。そのため、化粧水はあくまでワキの下を保湿することが目的であり、とくにニオイが気になる場合は、制汗剤やデオドラントアイテムと組み合わせたほうが無難だとキング医師は言う。

 もし、ワキの下に化粧水を使ってみたいのなら、刺激のリスクを下げるためにも「酸」の割合が少ない化粧水を選ぶのがオススメ。「とくに、アロエやローズウォーターなどの鎮静作用のある成分を選んだほうが良いだろう」と話すキング医師。ただし、化粧水は本来ワキの下に使うことを想定して作られていないため、少しでも刺激を感じた場合はすぐに使用をやめ、近くの皮膚科医に相談するようアドバイスした。(フロントロウ編集部)

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