2021年公開予定の『ウエスト・サイド物語』
新型コロナウイルスの影響があろうとも、多くの人が期待に胸を膨らませている作品はある。
スティーブン・スピルバーグ監督による『ウエスト・サイド物語』は、その名の通り、1961年に公開された不朽の名作のリメイク作品。主人公のマリア役には、3万人のオーディションのなかから、映画経験出演ナシの17歳高校生レイチェル・ゼグラーが抜擢され、トニーは、『ベイビー・ドライバー』などで知られるアンセル・エルゴートが演じる。
2021年12月に全米公開を予定している本作は、その予告編が、先日開催された第93回アカデミー賞授賞式のなかで初公開に。巨匠スピルバーグ監督による『ウエスト・サイド物語』に、さらに期待が高まっている。
そんななか、ついに、あの人たちが映像についてコメント。それはもちろん、オリジナル版でシャーク団のリーダーであるベルナルドを演じたジョージ・チャキリスと、ジェット団のリーダーであるリフを演じたラス・タンブリン!
ジョージとラス、スピルバーグ監督へ期待
オリジナル版で最も観客の心を惹きつけたといっても過言ではないベルナルドとリフを演じた2人は、現在、ともに86歳に。オリジナル版でアニタを演じ、今年で90歳となるリタ・モレノはスピルバーグ版にも出演したけれど、ジョージとラスの出演はない。しかし新作への期待は大いにあるようで、ジョージは米EWにこう話した。
「美しいと思ったよ。あの予告編が大好きだね。きっとすべての人にとってそうだったと思うけれど、これが見たい、と思わせるものだっただろう。もし誰かがこれ(リメイク制作)をするとしたら、それはスティーブン・スピルバーグであるべきだと思っていた。彼は素晴らしいことをするからね。だから彼がこれを考えていると聞いた時から確信していたし、その作品を見られるのは素晴らしいことだね。私は確信しているんだ。映画を楽しみにしているみんなと同様に、私も楽しみだよ」
ラスもまた、映画を見るのが楽しみだとしたうえで、自分たちが生み出したオリジナル版についての誇りも垣間見せた。
「スピルバーグは私たちの映画の大、大、大ファンで、史上最高のミュージカルだと思ってる。私にそう話してくれたよ。そして私たちは、彼がそれをどう描いたのかを見る。彼は私たちの映画を裏切らないために多くのことをしなければならなかった」
スピルバーグ監督は、あの名作をどうリメイクしたのだろうか。ちなみに、ラスによると、オリジナル版から新作に出演したのはリタだけではないそうで、ジェット団のメンバーを演じたハーベイ・エバンスとバート・マイケルズもカメオ出演しているそう。
ファンの注目を集めているスピルバーグ監督による『ウエスト・サイド物語』は、2021年12月に全米公開予定。(フロントロウ編集部)