『スキンズ』のカヤ・スコデラリオが、過去に経験した性的嫌がらせについて告白した。(フロントロウ編集部)

カヤ・スコデラリオ、裸の強要

 ドラマ『スキンズ』のエフィー役や、映画『メイズ・ランナー』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』などへの出演で知られるカヤ・スコデラリオが、映像業界で女性俳優が受けている性的嫌がらせを語った。

 つい先日、イギリスの映像業界では、俳優で監督のノエル・クラークに対し、20名の女性が2004年から2019年にかけて彼から性的嫌がらせを受けたと告発。これがきっかけとなり、カヤも過去の経験を明かした。

画像: カヤ・スコデラリオ、裸の強要

 「数年前に仕事のオーディションがあった。『ただ来ればいい。そして服を脱げ。それだけだ』と言われた。恐怖を感じた。幸運なことに、私のエージェントはすぐに、そんなことは起こらないと言ってくれた。それは大きな映画だった。有名な監督。大きな“チャンス”だった。

 すごく、すごく多くの若い俳優たちが、守ってくれるエージェントといったセーフティネットを持っていない。若い俳優たちは、女優はその身体で量られることが普通なのだと思ってしまう。どれだけ肌を見せるつもりかで。私たちはそう信じさせられてきた。

 別のキャスティングだけれど、私ともう1人の女優がいた。2人とも、悪名高く難しい監督に印象を残すために、すごく一生懸命働いた。何度もオーディションに参加した。彼は私たちのエージェントに、『最初に裸になることに同意した方が仕事を得る』とメールをしてきた。その映画に裸のシーンはなかった。彼はただ、誰がイエスと言うかを見たかっただけ」

 裸のシーンがある作品であっても、オーディションで裸になる必要はないうえ、カヤがオファーされていたのは、ヌードシーンはないもの。相手の意図が明らかである一方で、その作品が大きなものであれば、守ってくれるエージェントなどがいなければ断ることは難しいことが想像できる。

告発の恐怖、そして女性たちの連帯に感謝

 そしてカヤはさらに、数年前のことであっても声をあげたことで、これから不安を感じることになるとの思いを口にし、続けて、その他に声をあげている女性に感謝した。

画像: 告発の恐怖、そして女性たちの連帯に感謝

 「何が最悪か分かる?ツイートしたことで、朝、不安で起きることになる。名前を明かしてないにもかかわらず。私は、これからも恐怖を感じることになる。公に声をあげてくれた女性たちは、すごく勇敢。彼女たちを尊敬する。ありがとう。ありがとう。ありがとう。

 すべての応援のメッセージをありがとう。知っておいてほしいのだけど、私がツイートで言及した人達には、責任を取らせるために動いてる。公にではなく、業界の正しい仲介を通してやることにした。

 あなたを守る存在がいることが、どれだけ重要かということについて、どれだけ強調しても足りない。何も起こらず、彼らが暴力的に言える/出来る/振舞えると感じさせる現在のシステムを防ぐために、この業界のすべてのレベルに女性がいることが、どれだけ重要かと」

 カヤが明かした経験もノエルによるものかは不明。しかし、カヤの勇気ある告白には、多くの人から感謝やサポートの声が寄せられている。(フロントロウ編集部)

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