セス・ローゲン、トム・クルーズ宅でのちょっと怖い思い出
『40歳の童貞男』や『スーパーバッド 童貞ウォーズ』、『スモーキング・ハイ』といった米コメディ映画史に残る名作を世に送り出し、ザック・エフロンと共演した『ネイバーズ』とその続編やシャーリーズ・セロンとダブル主演したロマコメ映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』も好評だった俳優のセス・ローゲンが、映画『ミッション・インポッシブル』シリーズなどの代表作で知られる俳優のトム・クルーズと初対面した2000年代のある日の思い出を語った。
5月11日に『Yearbook(原題)』と題したエッセイ集を発売したセスは、同書の中でもトムとの対面について綴っているのだが、最近出演したラジオ番組『The Howard Stern Show』でもその時のことに言及。長年のコラボレーターで友人でもある映画監督のジャド・アパトーとともに「映画の話がしたい」という理由でトム宅に招かれたときのことを振り返った。
トイレを借りるのは失礼だと思い…
大物であるトムとの対面にものすごく緊張していたというセスは、トム宅に向かう途中で激しい尿意をもよおしてしまったそう。
しかし、トムに会ってすぐに「はじめまして! トイレをお借りできますか?」と自宅のトイレを使わせてもらうのは失礼だと思い、トム宅の玄関へと続く私道で車を停めると、茂みに隠れて、車の中に放置されていたスナップルという飲み物の空き瓶に用を足したという。
おしっこが入ったスナップルの瓶を持っていくのもなんなので、しっかりとフタを閉め、目立たないところにそっと置いてきたというセス。
そのままトム宅での対面を終えたのだが、帰り際に青ざめることとなる。
帰り道、自分が先ほど用をたした場所にぼんやりと視線を向けると、そこに赤い光が灯っているのが見えたそう。「茂みの中に赤い光が見えたんだ。僕がさっきおしっこをした、まさにその場所に監視カメラが設置されていたんだよ」。
つまり、セスの行動の一部始終はセキュリティカメラによりすべて記録されていたということ!
トムがその映像を見たかは不明で、その後、セスに対して何か言ってくることもなかったが、セスとしては背筋が凍る思いだったという。
セスは、トムは今でもあの時のテープを使って自分を「脅迫することができる」とジョークを飛ばしていた。
世間の人々より先にスリに会う
セスがジャドとともにトム宅を訪れた当時は、ちょうどトムと元妻で俳優のケイティ・ホームズとのあいだに第1子のスリが誕生して間もない頃。夫妻がスリの顔や姿を公表していなかったために、世間では「本当にスリは存在するのか?」とあらぬ疑念を抱かれていた時期だった。
世の中の人々よりも先にスリに対面したというセスは、純真無垢な赤ちゃんのスリを見ながら「この子は今、自分が地球上で最も話題になっている人物だってことになんて気がついていないんだろうな。かわいそうに」と思わず同情してしまったとも話している。
トムといえば、新興宗教の「サイエントロジー」の熱心な信者であることで知られているが、トムは、セスとジャドとの会話の最中にサイエントロジーの魅力を語ろうとしたそう。
なんだか雲行きが怪しくなってきたことを察したジャドが「ええと…。映画の話をしましょうか」と毅然と話題を変えてくれたことで、「(勧誘される)危機を逃れた」「自分1人だったら、今頃、(加入して)違う語り口になっていたかも」とセスは語っている。(フロントロウ編集部)