米ニコロデオンで1991〜2004年に放送されたアニメ『ラグラッツ』。動画配信サービスParamount+で5月27日から配信スタートしたリブート版で、フィルとリルの母ベティが同性愛者として描かれるという。(フロントロウ編集部)

『Ragrats』のLGBTQ+アイコン、ベティ

 赤ちゃんの生活を追ってハリウッド名声の歩道に名前が刻まれるほどの人気作となったアニメ『ラグラッツ(原題:Ragrats)』。主人公である赤ちゃんたちの冒険が楽しめる一方、トミーの母が家計を支えていたり、フィルとリルの母親がフェミニストだったり、アンジェリカの母がやり手のビジネスウーマンだったりと、母親たちを強くスキルのある女性として描いた、時代の先を行く作品だった。

画像: 『Ragrats』のLGBTQ+アイコン、ベティ

 そんな本作は、動画配信サービスのParamount+(※日本未上陸)でCGIアニメでのリブート版が5月27日より配信スタート。

 このリブート版で、双子のフィルとリルの母親であるベティの描かれ方が変わるそう。ベティにはオリジナル版ではハワードという夫がいたのだけれど、番組のファンのあいだでは、長年レズビアンなのではとする声が多かった。当時は番組内でこの件に触れられることはなかったけれど、リブート版では同性愛者であることをオープンにして暮らす起業家のシングルマザーという設定で登場するという。

 そんなベティの声優を担当するのは、2017年にクィアであることをカミングアウトした、ドラマ『パークス・アンド・レクリエーション』や『デッド・トゥ・ミー 〜さようならの裏に〜』で知られるナタリー・モラレス。自身が演じる役についてナタリーは、「(ベティのように)クィアであることをオープンにしたうえで、人生を幸せに、健康的に生きている人の事例があることは、そのような例を持たない若いクィアの人々にとって導きになると思うので、とても素晴らしいことだと思います」と、米The AV Clubに明かした。(フロントロウ編集部)

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