リアム・ペインが1D時代の「苦悩」を明かす
ワン・ダイレクションのメンバーで現在ソロで活動するリアム・ペインが、過去に自身が抱えていた問題についてポッドキャスト番組『The Diary of a CEO (原題)』で語った。
リアムのほかに、ハリー・スタイルズ、ナイル・ホーラン、ルイ・トムリンソン、そして活動休止を表明する直前に脱退したゼイン・マリクの5人で、2010年に音楽オーディション番組『Xファクター』のなかで結成されたワン・ダイレクション(以下1D)は、メジャーデビューを果たした2011年から2015年までの約5年間、毎年ニューアルバムをリリース&ワールドツアー開催という、殺人的なスケジュールをこなしていた。リアムによると、当時の彼はその裏で精神的に相当まいっていたという。
「どん底の状態がどこまで続くのか不安だった。自分にとってのどん底は一体どこなのかって。(当時の自分がそんな状態にあったことを)みんなは知る由もなかった。僕はそれを隠すのがとても上手だったから」
落ち込んでいた時期に自殺の二文字が頭をよぎることもあったそうで、「誰にも一度も話していないことがいくつかある。今思えばそれは本当に、本当に深刻なものだった。僕は間違いなく問題を抱えていた。しばらくして、ようやく自分自身と向き合った時に『どうにかしなきゃいけない』と思ったんだ」と言うと、続けてお酒でストレスを発散するようになった影響で、アルコール依存症に近い状態になっていたことを打ち明けた。
「ボートに乗っている写真が何枚かあるんだけど、顔がパンパンにむくんでるんだ。僕はそれを『ピルズ・アンド・ブーズ・フェイス (ピルと酒でむくんだ顔)』って呼んでるんだけど、今の顔の大きさの10倍くらいあった。問題は…。グループの存在が大きくなりすぎて、僕たちを守るには部屋に閉じ込めるしかなかったんだ。その部屋には何があったと思う?ミニバーだよ。ある時点で、僕は『1人だけでパーティーをやろう』と考え、それが何年にもわたって続いた。手荒な方法だけど、フラストレーションを解消するにはそれしかなかった」
1D時代はまったくと言っていいほど自由がない生活を送っていたリアム。ツアー中はホテルの部屋に缶詰め状態で、休みもほとんどなく、精神的に限界に達していたリアムと、彼と同じく疲弊しきっていたメンバーが下した決断が、グループの活動休止だった。
コロナストレスで再びお酒に手を出すように
ちなみに、リアムによるとコロナ禍でもお酒との闘いは続いていたそうで、家にいる時間が長引けば長引くほど飲んでいる時間が長くなり、それに伴い飲む量も増えていったという。食事にも気をつかっていなかったため体重も増え、そのことを指摘されるたびに「映画の役作りのため」と言ってごまかしていたことを明らかに。
そんな時、たまたま自分が出演したテレビ番組の放送を目にしたリアムは、画面に映る自分の姿を見てがく然とし、現在のライフスタイルを劇的に変える必要があることを痛感。自分を変えるべくジムに通い始めただけでなく、あれほど飲んでいたお酒もかれこれ1ヵ月近く飲んでいないそう。(フロントロウ編集部)