ショーン・メンデスが「理想の自分」をめぐる葛藤を明かす
最新アルバム『Wonder(ワンダー)』が絶賛発売中のショーン・メンデスが、自分が信じる「ショーン・メンデスのあるべき姿」に苦しめられていることを米Wonderland Magazineのインタビューで明かした。
「僕はいまだに、自分が信じる『ショーン・メンデスのあるべき姿』になろうと苦心してる。ある時点で、自分がどうあるべきか、どのような音楽を作るべきか、どんな風に見えるべきかという期待や基準がものすごく高くなってしまって、何をしても、どんなに頑張って音楽に打ち込んでも、理想とする自分に近づくことができなくなってしまった。でも、自分が理想とする自分になれず苦労していることによって、(その姿を見た)カナダに暮らす10代の子供たちが自分らしく生きることを難しくはしたくない」
ブロックハンプトンのケビン・アブストラクトと行なった対談形式のインタビューで、こう本音を漏らしたショーンは、葛藤する自分の姿を母国の若いファンに見せることで、彼らにも同じプレッシャーを与えることは望んでいないという優しさものぞかせた。
ショービズ界では売れっ子になって「天狗になった」「人が変わった」なんて話はしょっちゅうだが、ショーンに関しては、デビューしてから現在にいたるまでそういった声は一切なく、とにかく誰に対しても礼儀正しくて優しい“超良い人”で通っている。しかし、そのことが少なからずプレッシャーになっていることを、ショーンは以前英GQのインタビューで明かしていた。
「僕はこの数年間、“間違ったことをしたり、言ったりしない”という世間からの僕に対するイメージを保つことに必死だった。そのイメージのおかげで成功を手にしたわけじゃないけど、僕が今この位置にいる理由のひとつであることはたしかだね」と、好感度が高すぎるせいで、そのイメージを崩さないよう無理をしていたことを告白。
また、「運動して今の体形をキープしないとファンを失う」という思い込みから、睡眠時間を削ってまでワークアウトに勤しんでいた時期もあったといい、恋人で同じくシンガーのカミラ・カベロから「完ぺきである必要はない」と教わったことでようやく肩の荷がおりたそう。(フロントロウ編集部)