“ファミリー”が重要な『ワイスピ』9作目
新型コロナウイルスの影響で幾度となく公開延期となってきた『ワイルド・スピード』シリーズ9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』だが、ついに劇場公開が迫っている。
ハンの復活が大きな目玉となっている本作について、ドミニクを演じるヴィン・ディーゼルは、「映画を見ればそれを感じてもらえると思うが、その(ハン復活)本質には、家族に背を向けるなということだけでなく、家族をあきらめるな、ということがある。ストーリーを明かさずに言えば、最新作のテーマは“家族をあきらめるな”ということ」と語っている。
ドミニクやハンだけでなく、レティやテズなど、個性豊かな面々が集まるワイスピファミリー。そんなファミリーの絆が色濃く描かれることが予想されるが、本作ではドミニクの本当の家族もかなり重要。
なぜなら、本作の敵はドミニクの実弟であるジェイコブだから。
『ワイスピ』トレット家のルール
「兄弟愛の代表的な人物であっても、過去には壊れた兄弟関係を持っていたことだってある」という考えから、9作目にして初登場となったジェイコブ。また、ジョーダナ・ブリュースターが演じるドミニクの妹であるミアも2作品ぶりに登場する。
仲が良いドミニクとミアに対し、敵となったジェイコブ。そんなトレットファミリーだが、ヴィンが米EWに明かしたところによると、その間にはたった1つのルールがあるという。それは…。
「俺のファミリーは10ものルールはいらない。俺のファミリーは1つのルールだけが必要だ。“家族に背中を向けるな。もし相手がそうしたとしても”」
弟と対立することになったドミニク。しかしそれでもなお、弟のことを見捨てないというのか。
ジェイコブを演じるジョン・シナは、彼自身、4人の兄弟を持つことから、「血は水より濃いという古くからの言葉があるだろう。4人の兄弟がいる僕自身、人生におけるすごいケンカは身内が相手だった。まるでそれは当たり前のように許されることのようだ」と、許されていたからこそ兄弟とケンカをしてきたと、実体験を語っていた。
しかし、なぜジェイコブはドミニクと対立することになったのだろうか。
『ジェットブレイク』の予告編では、ヘレン・ミレン演じるデッカード・ショウの母親マグダレーン・ショウが、「家族の愛より強いものはない。それを怒りに変えた彼(ジェイコブ)は危険よ」とドミニクに語りかけるシーンも。
ワイスピファミリー、そしてトレットファミリー。ファミリーの過去と絆が描かれる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、8月6日に日本公開予定。
(フロントロウ編集部)