アリアナ・グランデが「コロナ収束の兆しに歓喜するミュージカル」に出演
現地時間6月15日付で全人口の53%にあたる1億7470万人以上が新型コロナワクチンの1回目の接種を終え、44%の人々が2回目の接種を完了したことが報告されている(※)アメリカ。
※アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の報告に基づくデータ
フロリダ州とカリフォルニア州にあるウォルト・ディズニー・リゾートのテーマパークでもマスクなし&ゲートでの検温なしでの入園およびフルキャパシティでの運営が解禁となり、ブロードウェイ・ミュージカルの再開や晩夏から秋にかけてのアーティストのライブや音楽フェスティバルの開催が続々と告知されるなか、シンガーのアリアナ・グランデがパンデミックの収束の兆しが見えてきたことを祝して制作されたパロディ・ミュージカルに出演した。
アリアナが参加したのは、米人気トーク番組『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』で6月15日に放送された「No Lockdowns Anymore(ノー・ロックダウンズ・エニモア)」と題されたナンバー。
番組ホストのジェームズ・コーデンとともにダンサーたちを従えて披露した同楽曲は、名作ミュージカル『ヘアスプレー』の劇中歌である「Good Morning Baltimore」のパロディで、「まだ実感が湧かないけどロックダウンは終わった」「やっと怖がらずに髪を切りに行ける」「スウェットパンツ(部屋着)のままZoom(※)会議をするのは終わり」「人生をリスタートするのが待ちきれない」などとコロナ禍で世界中の人々が順応を余儀なくされた厄介な新習慣におさらばできる解放感や、ワクチンの接種を完了したことで、ようやくマスクを外して堂々と外出し、人々と交流できることの喜びを歌う内容。
※コロナ禍で利用者数が急増したウェブ会議アプリのZoom(ズーム)のこと
感染症対策トップのアンソニー・ファウチ博士への感謝やコロナ禍で大流行したNetflixのドラマ『ブリジャートン家』、NFT(非代替性トークン)などにも言及しているほか、ブロードウェイ版『ヘアスプレー』で主人公のトレイシーを演じ、トニー賞を受賞したマリッサ・ジャレット・ウィノカーも特別出演している(アリアナと”エアキス”で挨拶をしている女性がマリッサ)。
希望を象徴する全身イエローの衣装
コメディタッチでひたすら明るく、希望を感じさせる内容のミュージカルに合わせて、アリアナは歌詞にも登場する太陽の光を連想させる鮮やかなイエローの衣装を着用。
パフスリーブのミニワンピ、柄編みのタイツ、プラットフォームシューズはすべてVersace(ヴェルサーチェ)の2021年秋冬コレクションのアイテムで、ゴールドのチョーカーやピアスも同じくVersaceのものをチョイスした。
日本でもようやく高齢者以外へのワクチン接種開始の目途が立ち始めているなか、ワクチンの普及により目に見えて感染拡大に歯止めがかかり、コロナ前の日常がカムバックし始めているアメリカでの人々の浮かれようは、うらやましい限り。アリアナが出演したミュージカルが象徴するように、状況が良い方へ向かっていることを素直に喜べることは素晴らしい。(フロントロウ編集部)