テイラー・スウィフト、再録アルバム第2弾は『レッド(Red)』
ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデ、デミ・ロヴァートといった人気アーティストたちをクライアントにもつ音楽マネージャーのスクーター・ブラウンとの原盤権買収・売却騒動をめぐって、デビューから2018年のレーベル移籍までにリリースした6作のアルバムの再レコーディングを決行しているテイラー・スウィフト。
2021年4月に2008年に発表した2ndアルバム『フィアレス(Fearless)』の収録曲の再録版と、同作と時期を同じくして制作したものの、これまで世に出ることがなかった“From the Vault(フロム・ザ・ヴォルト)”と称した蔵出し曲6曲を収めた『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』をリリースして有言実行を果たしたテイラーが、11月に再録アルバム第2弾としてリリースするのは『レッド(テイラーズ・バージョン)』。
『レッド』は2012年に発表された作品で、日本でも恋愛リアリティ番組『テラスハウス』の主題歌になった「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない(We Are Never Ever Getting Back Together)」をはじめ、「ビギン・アゲイン」や「トラブル」といったヒット曲の数々が収められているファンの間でも人気が高いアルバム。
テイラーは、11月19日にリリースする『レッド(テイラーズ・バージョン)』が30曲を収録したボリューム感のある1作になることをツイッターを通じて告知したうえで、同作にかける思いをこう綴っている。
以下、テイラーからのメッセージをフロントロウが全文訳。
私はずっと、心に傷を負った人たちにとって、世界は違う場所だと言ってきました。違う軸で動き、違うスピードで進み、時間は一瞬にして巻き戻されたり、早送りになったり。心に傷を負った人たちは、つい電話をとって、あの懐かしい声を耳にしてしまうことなく、なんとか1日をやり過ごそうとするうちに何千種類もの小さな感情を味わっているかもしれません。ハートブレイクの王国では、強さや自立、向こう見ずな抵抗の瞬間といったものが、深い悲しみや、体が麻痺するような脆さ、絶望と綿密に折り重なっています。未来を想像するたびに、過去へと寄り道してしまう…。
ということで、私が次にリリースするアルバムは私のバージョン(再録版)の『レッド』です。
『レッド』は音楽的にも詩的にも、心に傷を負った人を象徴するもの。理性を失い、粉々になった感情のモザイクが、どういうわけか最終的にはピタリと組み合わさった、そんな作品です。
幸せで、自由で、混乱していて、孤独で、ひどく落ち込んでいて、陶酔していて、野性的で過去の思い出に苦悶している。新しい人生の一部を試すために、私はスタジオに入り、さまざまな音やコラボレーターたちと実験をしてみました。想いを注ぎ込んだからなのか、情熱を持って団結し、私に向かって歌詞を歌い返してくれる何千ものみなさんの声を聞くことを想像していたからなのか、それともただ単に時間が解決してくれたのかはわからないけど、このアルバムを作りながら、私は癒やしを得ることができました。
何かを解決するためには、時には、何度も(何度も何度も何度も)話してみる必要があります。まるで夜中に電話してきて、元恋人について延々と話し続ける友人のように、私は曲を書くのをやめられませんでした。『レッド』(のオリジナル版)に収録されるはずだった全30曲をみなさんが聞くのは、今回が初めてのはず。なかには10分にもおよぶ曲もあります。
『レッド(テイラーズ・バージョン)』は11月19日にリリースされます。
あの元カレ俳優がファンたちのジョークの餌食に
リリースまではあと5カ月もあるものの、早くもファンたちを熱狂させている『レッド(テイラーズ・バージョン)』。
テイラーからの嬉しいお知らせの直後に、不本意にもSNSで名前がトレンド入りしてしまった人物がいる。
それは、2005年のゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)、監督賞、脚本賞、主題歌賞の4部門を受賞した名作映画『ブローク・バックマウンテン』などへの出演で知られる演技派で、近年では、マーベル作品『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のミステリオ役を演じたことでもおなじみの俳優のジェイク・ギレンホール。
ジェイクとテイラーは、テイラーがまだ21歳だった2010年の10月から2011年の3月まで約5カ月間交際。当時30歳でテイラーよりも9歳も年上のジェイクとのロマンスは、世間で大きな注目を集め、それが原因でジェイクがテイラーとの恋を続ける気がなくなり、別れを告げたと言われている。
そんなジェイクとの切ない失恋を歌ったと言われるのが『レッド』の収録曲で”テイラー史上最高の失恋ソング”との呼び声も高い「オール・トゥー・ウェル(All Too Well)」。
「オール・トゥー・ウェル」も、もちろん『レッド(テイラーズ・バージョン)』に再録版が収録されることが予想されているだけでなく、テイラーがメッセージのなかで言及した「10分におよぶ曲」とは、以前ロングバージョンの存在が明かされた同楽曲のことなのではないかという説も。
テイラーとの過去の恋愛が再び掘り返されることで、ジェイクが今頃、“戦々恐々としているのではないか”と、テイラーの告知の直後からSNS上でジェイクをイジる人が続出している。
jake gyllenhaal reading taylor’s announcement: pic.twitter.com/iryDFxWfcF
— Taylor Throwbacks (@ThrowbackTaylor) June 18, 2021
テイラーの告知を読んだジェイク:「ああ、またかよ」
jake gyllenhaal now that all too well (taylor's version) (10 minutes version) is coming: pic.twitter.com/aTLtngZczO
— vale (@dejavuswft) June 18, 2021
「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・バージョン)」は10分バージョンだと知ったジェイク・ギレンホールの現在の様子
JAKE GYLLENHAAL GOING INTO WITNESS PROTECTION PROGRAM AS WE SPEAK
— izzy (@spidermannwh) June 18, 2021
ジェイク・ギレンホールはこうしている間にも証人保護プログラムのお世話になろうとしているかも
もう10年以上も前の恋愛について蒸し返されるなんて、何とも気の毒なジェイク。しかし、「オール・トゥー・ウェル」が“今”のテイラーによってどんな進化を遂げているのかは、楽しみで仕方ない。(フロントロウ編集部)