Web会議サービスのZoom(ズーム)にて、名前の隣にジェンダー代名詞(プロナウン)を表示できるようになった。(フロントロウ編集部)

プロナウン(ジェンダー代名詞)とは

 プロナウンとは、ジェンダーを表す代名詞のこと。自身の性自認・性表現が女性の人に対して使われる「she/her」、男性の人に対して使われる「he/him」、女性・男性という枠組みに当てはまらないノンバイナリーの人などに対して使われる「they/them」などがある。

画像: ©︎ ゲッティイメージズ

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 その人のジェンダーはその人のアイデンティティ。相手を正しいジェンダー代名詞で呼ぶことは相手へのリスペクトと礼儀を表すこと。そのため近年欧米では、ジェンダーは彼・彼女という2通りだけではないという考えをノーマライズ(標準化)して、みんなが正しいジェンダー代名詞でお互いを呼び合えるように、ジェンダーアイデンティティに関係なく、SNSのプロフィールやメールの署名、名刺などにジェンダー代名詞を記載する動きが広がっている

ズームがプロナウン表示機能を追加

 2021年5月にはインスタグラムがプロフィールにジェンダー代名詞を記載する欄を追加して話題になったが、今回、Web会議サービスのZoom(ズーム)が会議中に名前のほかにジェンダー代名詞を表示できる機能を追加した。

画像: ©︎ Zoom
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 設定のプロフィール欄から追加でき、追加すると、Zoomの連絡先、Zoomのプロフィールカードに表示され、会議や、自分が司会者またはパネリストを務めるウェビナーでも表示することを選べるという。ウェビナーの参加者のジェンダー代名詞が表示されることはないそう。

画像: ズームがプロナウン表示機能を追加

 プロナウン機能を使用するにはZoomデスクトップクライアントの5.7.0へのアップデート必要。フロントロウ編集部が確認したところ、5.7.0アップデートすれば日本からもプロナウンを記載する欄と表示オプションが表示された。今回の取り組みについて、Zoomは米公式サイトでこうコメントした。「プロナウン(ジェンダー代名詞)は、多くの多様なユーザーが自分自身を表現し、他者を尊重して参照するために不可欠な要素です。これはLGBTQコミュニティのメンバーにとっては特に重要なことですが、私たちは、プロナウンを共有することで、ユーザーが自分自身についてよりよく共有し、私たちのプラットフォーム上でより敬意を払って接することができると認識しています」。(フロントロウ編集部)

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