ドラマ『ロキ』3話で、ロキがバイセクシャルであることが判明した。MCU作品でバイセクシャルを明言したヒーローはロキが初めて。それをうけたファンの反応をご紹介。(フロントロウ編集部)

※この記事には、『ロキ』第3話までのネタバレが含まれます。

ロキ、MCU初のバイセクシャル主人公に

 6月9日(水)16時よりディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)で独占配信が始まったマーベル・スタジオのドラマ『ロキ』。『マイティ・ソー』シリーズで知られるロキを主人公にした本作は、アメリカのディズニープラスでおよそ250万人が視聴し、歴代最高の視聴率を記録。先立って配信されたMCUドラマ『ワンダヴィジョン』や『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を超える好評を博している。

画像: ロキ、MCU初のバイセクシャル主人公に

 そんな本作より、6月23日に配信された第3話の劇中でロキがバイセクシャルであることを明言したことが、世界中で話題になっている。

 本作のロキは、予告編の段階で自身のジェンダーを男/女と定義をせず、その時々によってさまざま変わる「ジェンダーフルイド」であることが明かされていた。そして第3話では、ロキが自身の変異体とされるシルヴィと対話するシーンで、「あなたはプリンス。プリンセス候補はいる?それともプリンス候補?」と恋愛事情を聞かれた際に「その両方だ。君もだろ?」と答え、バイセクシャルであることを明言。

 ちなみに『マイティ・ソー バトルロイヤル』から登場しているヴァルキリーはバイセクシャルという公式設定があり、俳優もバイセクシャルのテッサ・トンプソンが演じているが、劇中でヴァルキリーのセクシャリティについて言及されたことはない。

 そんななか今回、主人公がバイセクシュアルであることをはっきりと明言したのは、MCUの歴史ではじめて。つまり、MCU初のバイセクシャルの主人公が誕生したということ。

 ロキのカミングアウトは、監督の悲願

 今回、ロキがバイセクシャルであることを明言したのは、監督を務めたケイト・ヘロンにとって、非常に意味のあることだったという。ケイトは自身のTwitterで「ドラマ『ロキ』に参加した時から、ロキがバイセクシャルであると描くことは、私にとって非常に重要であり、目標でもありました。それは彼の一面であり、私の一面でもあります。これは小さな一歩ですが、『ロキ』とMCUでこれが正史になったと言えるのは嬉しいですし、胸がいっぱいです」とコメントしている。

 MCUだけでなく、ピクサー作品、『スター・ウォーズ』など、ディズニー傘下にある作品は、セクシャルマイノリティを描くまでに時間を要してきた。しかし近年は作品における多様性の描写にを力を入れており、そんななかでロキが自身のアイデンティティを明かしたことは、ディズニーにとっても大きな一歩。

 ちなみに、2021年11月5日に公開予定のクロエ・ジャオ監督によるマーベル映画『エターナルズ』には、ゲイのヒーロが登場するとマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が既に発表しているため、そちらにも注目したい。

ロキがバイセクシャルだと知ったファンの反応は…?

奇しくも6月は、LGBTQ+コミュニティを祝し、理解を深め、コミュニティが抱える課題にスポットライトを当てるプライド月間。そんな月にロキがバイセクシャルであることを明言したことを知ったファンは、喜びの声をSNSに投稿している。

 あるファンは、3話のライティングが全体的に紫がかっていることに着目し、まるでバイセクシャルプライドフラッグ(※)のようだと投稿した。エピソードの「色味」について着目するとは、なかなか鋭い考察。

画像: バイセクシャルプライドフラッグ

バイセクシャルプライドフラッグ

※バイセクシャルプライドフラッグはピンクとラベンダー、ブルーといった3色で構成されている。ピンクは同性愛、ブルーは異性愛、その2色が重なったラベンダー部分は両方のジェンダーへの愛を表している。

 シルヴィ役のソフィア・ディ・マルティノーもその照明については「美しい照明を見て!」と言及しているため、もしかするとこの考察は公式が意図していたものなのかもしれない。

 ドラマ『ロキ』の第4話は、6月30日にディズニープラスで配信予定。(フロントロウ編集部)

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