デザイナーとしても手腕を発揮するラッパーのカニエ・ウェストが、自身が手がけるアパレルブランドのYeezyの「パクリ商品」を販売したとして、ウォルマートを訴えたことが明らかに。(フロントロウ編集部)

カニエ・ウェストが「パクリ商品」を販売したウォルマートを訴える

 ラッパーやプロデューサー、ファッションデザイナーなど様々な肩書きを持つカニエ・ウェストが、米大手スーパーマーケットのウォルマートで販売されているシューズが、自身が監修するアパレルブランドのYeezy(イージー)のシューズと「酷似している」としてウォルマートを訴えたことががわかった。

 問題となっているのは、ウォルマートのオンラインショップで24.49ドルで販売されているこちらのシューズ。

画像: ©︎Walmart

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 写真を見てすぐに気づいた方も多いと思うが、カニエとadidas Originals(アディダスオリジナルス)によるコラボシリーズ、Yeezy(イージー)の人気モデル「Yeezy Foam Runne(イージーフォームランナー)」に似ている。というか、素人目にはほとんどわからないレベルでそっくり。実際、ウォルマートのサイトにも、「私の息子はYeezyを欲しがっていますが、これはただ似ているだけでなく、ずっとお得です」という消費者からの書き込みがあった。

 カニエ側もウォルマートで販売されているパクリ商品が、本物と「見分けがつかない」ことを懸念しており、ウォルマートに対して模倣品をサイトから削除するよう法的な警告を出したものの、いっこうに応じる気配がなかったため訴訟に踏み切ることにしたよう。

画像: この写真でカニエ・ウェストが手に持っているのが本物のYeezy Foam Runner。

この写真でカニエ・ウェストが手に持っているのが本物のYeezy Foam Runner。

 米TMZが入手した法的書類によると、カニエ側は、ウォルマートがYeezy Foam Runnerの模倣品を販売することで、カニエとYeezyブランドの人気を不当に利用しているとして、「Yeezyブランドには数十億ドルの価値があり、模倣品による潜在的な損失は数億ドルに上る」と主張している。また、偽物のシューズは品質が劣っており、このままではYeezyブランドの評判と信用を損ねかねないとも書かれていたそう。

 ちなみに、これ以上問題が大きくなることを恐れたのか、現在、Yeezy Foam Runnerの模倣品はウォルマートのサイトからすべて削除されているが、米New York Postは、依然として「Yeezy Inspired Slides(日本語訳:Yeezyにインスパイアされたスライド)」とうたった別の模倣品が販売されていることを指摘している。(フロントロウ編集部)

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