タランティーノ監督が明かす『ワンハリ』の秘話
レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットがW主演を務めた映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(以下『ワンハリ』)』。1969年にハリウッド女優シャロン・テートがカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーに殺害された事件を背景に、ハリウッド映画界を独自の視点で描いた作品で、鬼才クエンティン・タランティーノが監督を務めた。
すでに公開から約3年が経つが、タランティーノ監督がポッドキャストの『WTF』で『ワンハリ』の秘話を明かした。
ダコタの役を演じるはずだったのは…?
『ワンハリ』は以前からマーゴット・ロビーが演じたシャロンの役をオスカー俳優のジェニファー・ローレンスが演じるというウワサがあった。しかし、そのウワサは違ったようで、ジェニファーが演じる予定だったのは、ダコタ・ファニングが演じたマンソン・ファミリーの一員であるリネット・スキーキー・フロム。
タランティーノは「ダコタ・ファニングが演じたことに満足している。映画の中で最高の演技をしてくれたよ。彼女は(スキーキーに)なりきっていた」とダコタを褒めると「でも、初期の段階では、ジェニファー・ローレンスがスキーキーを演じるというアイデアを検討してみた。彼女は家に来て脚本を読んだんだ。僕が脚本を公開しなかったから。僕は家に来た彼女に脚本を渡し、『リビングルームに行くか、外のプールサイドに行って読んでみて』と言ったんだ」と、当初はジェニファーにも声をかけていたことを明かした。
しかしジェニファーがスキーキーを演じることはなく、ダコタが熱演。残念ながらジェニファーは『ワンハリ』に出演することはなかったもののタランティーノは「彼女はそれを読んで、その後、少し話をしたんだ。彼女はやりたいと思っていたようだったが、何かがうまくいかなかった。でも、彼女はとてもいい人だし、女優として尊敬している」と、俳優としてのジェニファーを褒め称えた。
『ワンハリ』はダコタの役をジェニファーが演じる予定だったという秘話以外にも、ブラッドが演じた役をトム・クルーズにオファーしていたことも明かされており、いずれにせよ豪華俳優が揃う予定だった。(フロントロウ編集部)