5代目ジェームズ・ボンドとして知られるピアース・ブロスナンが、息子ディラン・ブロスナンのために渾身の演技! しかしそれを見たディランの反応は?(フロントロウ編集部)

息子の前でアクションをこなしたピアース・ブロスナン

 2021年内に公開を予定している『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が25作目となる『007』シリーズは、6代目ジェームズ・ボンドであるダニエル・クレイグの最後の作品であることでも注目を集めている。

 これまでに6人の俳優が演じてきたジェームズ・ボンドというキャラクターは、イギリス人スパイとして世界中にファンを持つ。初代のショーン・コネリーは絶対的な支持を受けているとはいえ、ダニエルや5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンも高い人気を誇る。

 主に90年代から2002年にかけて『007』シリーズの顔を務めたピアースは、第1子のディラン・ピアースを、自身の最終作である『007/ダイ・アナザー・デイ』の撮影現場に連れて行ったこともあるという。しかもその時の撮影は爆発もあるようなアクションシーンで、現場には高級車のアルファロメオやフェラーリがずらっと並んだ。米Peopleのインスタグラムでディランと対談したピアースは、当時をこう振り返る。

画像: 2020年の第77回ゴールデン・グローブ賞でアンバサダーを務めたピアースの息子ディラン(左)とパリス(右)。

2020年の第77回ゴールデン・グローブ賞でアンバサダーを務めたピアースの息子ディラン(左)とパリス(右)。

 「6台のカメラがあって、私は地雷原に飛び込んでどうにか通り抜けなければならなかった。そしてそこに立っている時は、『私の子が来てる。ディランがいる』と思っていたよ。重要なシーンが起ころうとしている時にお前が見えたし、私はジェームズ・ボンドとしてそこにいて、正しい方向へ走っていると願いながら全速力で走っていた。もし間違った方へ行っていたら、あの爆発で本気のケガをするからね」

ディランが『007』の現場でくぎづけだったのは…

 “子供に良いところを見せたい!”と思う気持ちは、世の中の親と一緒。しかもそのチャンスが、ジェームズ・ボンドを演じている時の撮影ともなれば、張り切るのは当然。ピアースにとっても良い刺激になったそうで、「あれは最高の演技だった」と思える出来になったそうだが、残念ながら人の心は、とくに子供の心は、自分の期待した通りにはならないこともある。当時のディランの感想は…?

 「そしてそれを終えて、『どうだった?』と聞いたら、お前は『車は大丈夫なの、パパ?車は大丈夫?車を見に行ける?』って(笑)。そしてあれは私の最高の演技だった。ジェームズ・ボンドの最高に英雄的な瞬間の1つだった。私は、『イエス。息子よ。車を見に行こうか』と言ったよ」

画像: Ⓒ20TH CENTURY FOX

Ⓒ20TH CENTURY FOX

 車が大好きな子供の目は、なかなか見られない高級車のほうにくぎづけとなってしまったよう。とはいえ、ディランも大人になった今なら、当時の父親の演技力に気づくはず。

(フロントロウ編集部)

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