父親ジェイミーがブリトニー・スピアーズの主張を否定
米現地時間6月23日、2008年から続いている父親ジェイミーによる後見人制度の終了を求める審問にリモートという形で出廷して、自身が置かれている状況を「性的な人身売買」になぞらえ、避妊リングを強制させられていたことや、結婚を制限させられていたことを証言したブリトニー・スピアーズ。一連の問題について初めて自らの口で証言したブリトニーが打ち明けたその壮絶な環境は、世間に衝撃を与えたが、父親ジェイミーが今回、ブリトニーの主張に異議を唱える文書を裁判所に提出した。
父親ジェイミーは現在もブリトニーの後見人として名前を残している一方で、自身に大病が見つかった2019年からは、後見人としての役割をケアマネージャーであるジョディ・モンゴメリーに引き継いでおり、今回、「2019年9月9日に、ミスター・スピアーズは後見人としての効力を放棄し、モンゴメリー氏に引き継ぎました。モンゴメリー氏や(弁護士のサミュエル・D・)インガム氏と異なり、ミスター・スピアーズはミス・(ブリトニー・)スピアーズの医療チームと会うことも話すこともしていませんし、自身の娘が現在受けている治療や診療、セラピーに関していかなる意見をすることも許可されていません」 と述べ、ジョディに後見人を引き継いでからは自身は関与していないとした。
ジェイミーは、ブリトニーが出産や結婚を制限されてきたと主張したことについても触れて、「ミスター・スピアーズは、セルフケアや結婚、生殖といったミス・スピアーズの個人的な問題に関与していませんし、話し合うこともしていません。これらの問題は、ミス・スピアーズの後見人であるモンゴメリー氏の範疇のもので、ミス・スピアーズが国選弁護人であるインガム氏と話し合ってきたであろうものです。ミスター・スピアーズは、ミス・スピアーズの個人的なケアや医療、生殖の問題についてはいかなる決断にも関与していません」として、こちらについても自身は関与していないと主張した。
ジョディ・モンゴメリーがジェイミーに反論
一方、ジェイミーの主張を受けて、現在ブリトニーの後見人の役割を担っているジョディ・モンゴメリーが反論。ジョディは弁護士を通じて発表した文書のなかで、「事実として申し上げますと、すべてのことに費用が必要になりますので、ミスター・スピアーズのもとに上げて、ミスター・スピアーズが承認しない限りはいかなる支出もなされません」と、お金が必要になる場合はいかなる決断も父親ジェイミーを通す必要があることを強調した上で、「すべての支出が承認されたわけではありませんでした」とし、ジェイミーによる「いかなる意見をすることも許可されていません」という主張を否定した。
「もしもブリトニーが何らかの支援を必要とすれば、モンゴメリー氏はこれまでもそうしてきたように、今後も、ブリトニーが必要としているいかなる支援も提供します」と、自分たちはブリトニーを支援するために動いているとした上で、ジョディ側は「ブリトニーの結婚や家族計画についての決断は、モンゴメリー氏が後見人を努めている間は影響を受けていません」と続け、結婚や出産の制限は自身に後見人が引き継がれて以降に始まったものではないと示唆した。
また、ジョディ側は、ブリトニーと同様に後見人制度を終わらせることを目指していると強調しており、「後見人制度を終わらせられるように、ブリトニーがその健康状態について意義のある前進を見せられることが、モンゴメリー氏の個人的な思いです」「モンゴメリー氏は、ブリトニーの後見人制度を終わらせられるよう、包括的なケア・プランを裁判所に提出する予定で、そのプロセスでブリトニーをサポートできることを心待ちにしています」と文書には綴られている。(フロントロウ編集部)