アライの“見える化”も大事だと気づかさせる一件
米アーカンソー州ローガン郡にある人口3,500人ほどのパリス市から、心温まるニュースが届いた。
この街に暮らす元軍人の女性が、6月のプライド月間を祝して家の前にインクルーシヴ・フラッグ(※)を掲げたところ、ある日自宅のポストに、くしゃくしゃになった紙が入っていたという。そこには、こんなメッセージが書かれていた。※虹色のレインボーフラッグに、トランスジェンダーと有色人種のカラーを足したもの。
「こんにちは、これはちょっと変かもしれないですが、私は毎日あなたの家の前を通っていて、あなたの旗に気づきました。この小さな町に少なくとも味方が1人いることを知れて嬉しいです。ーLGBTQ+の若者より」
州の法律や政策から州ごとのLGBTQ+平等指数を発表している米MAPの判定において、アルカンザス州は5段階中最も低い「Negative」という判定を受けている、LGBTQ+にとっては暮らしにくい州。この手紙の「味方が1人」という言葉からも、手紙を送った人物にとってLGBTQ+を支援する旗を近所で見たのはこれが初めてだったことが伺える。
this was a letter left in my mothers mailbox in paris, arkansas after she had her pride flag up all month pic.twitter.com/O5a7Rh80BJ
— �hats on wigs!!!!!� (@90sbaebe) July 2, 2021
この手紙を女性の息子がツイッターで公開すると、すぐさま74万いいね・5.4万リツイートを超えるほどの反響が。コメント欄では多くの人が、アライ(支援者・理解者)であることを見える化することも、当事者が見える化するのと同じように重要だと語り、メモを公開した息子は「圧倒的な感動とともにプライドの重要性を実感した」とインスタグラムで語った。
ちなみに今回女性が掲げた旗は大きいため、プライド月間が終わった後には掲げていないそうだが、息子はツイッターで、「1年中飾れるように、母に小さなプライドフラッグのウィンドウステッカーをあげるつもり」としているので、今後も女性の家には愛と理解のメッセージが掲げられるよう。(フロントロウ編集部)