人はなぜ、年を重ねることはコントールできるものかのように話しているのか。俳優ジュリアン・ムーアが、思いを語った。(フロントロウ編集部)

加齢は状態、ジュリアン・ムーアの思い

 映画『アリスのままで』や『エデンより彼方に』で知られる俳優のジュリアン・ムーアが、米As If magazineのインタビューで、女性に対して使用される「品よく年を取る」といった表現は「完全に性差別」だと話した。

 「“品よく年を取る”という言い方にはあまりに多くの一方的な批判が含まれてる。見苦しい年の取り方なんてない。そこに選択肢はない。年を取ることに選択肢がある人はいない。だから年を取ることというのは、ポジティブなものでもネガティブなものでもない。それは、だたそういうもの。それは人間の状態の1つであって、なのに人はなぜ、それがコントロールできるものかのように話しているの?」

年齢を重ねるうえで大事なことは?

 今年で61歳となるジュリアンが話すとおり、加齢というのはすべての生き物にとって“生きている状態”と言える。しかしとくに外見に関して、そしてとくに女性に対して、年を取るなかでの批判や抑圧は多い。

 そしてジュリアンも、そういったことを経験してきたからこそ、声をあげていると考えられる。そして彼女は、続けて、年を重ねることは内面に関することであるべきだという思いを語った。

 「私たちは子供の頃に、学校生活を通して、そして多分大学を通して成長し、学校が終わったら成長は終わるという考えを与えられる。でも、私たちにはその後の人生がある。私たちはどうやって挑戦を続け、興味を持ち続け、新しい物事を学び、お互いに協力しあい、友人や家族から必要とされる人物になるの?どう進化を続けるの?より深い経験を持つために、人生をどうしていくの?それこそが、年を取るということについてであるべき」

 ジュリアンの意見からは、年を重ねるなかで外側からのむやみやたらな意見に惑わされることなく、自分が思う大切なことをしっかりと自覚していく重要さに気づかされる。

(フロントロウ編集部)

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