『ゴシップガール』で「パンセクシャル」の役を演じるトーマス・ドハーティ
米HBO Maxで7月8日から配信がスタートしたドラマ『ゴシップガール(Gossip Girl /原題)』。2007年~2012年にかけて米CWで放送されたメガヒットドラマ『ゴシップガール』の“エクステンション版”である同作は、オリジナルシリーズの9年後を舞台に、より現代社会のリアルや社会問題を反映した作品となっている。
ダイバーシティ(多様性)やインクルーシビティ(包括性)を意識した新シリーズには、オリジナルシリーズでは不足していると言われていたLGBTQ+のレプリゼンテーションもしっかりと盛り込まれている。
その代表的なキャラクターとして登場するのが、ディズニーチャンネルのオリジナルムービー『ディセンダント』でブレイクした俳優のトーマス・ドハーティが演じるマックス・ウルフ。
「自由」をキーワードとするキャラクターであるマックスは、天真爛漫で性に奔放なプレイボーイ。ジェンダーの枠にとらわれず、恋もオシャレも自分のしたいように楽しむ。
「パンセクシャル」のキャラクターを演じて
トーマスが米Varietyに明かしたところによると、マックスは「パンセクシャル(Pansexual)」。
「パンセクシャル」とは、相手のセクシャルアイデンティ(性的指向)やジェンダーアイデンティティ(性自認)にかかわらず、人を好きになる人のこと。「パン(Pan)」はギリシャ語で“すべて”という意味を持ち、日本語では「全性愛(者)」と訳される。
トーマスが演じるマックスは、予告編でもフィーチャーされている通り、男女と交互にキスを交わす描写なども登場。男性とのキスシーンは本作が初めてだったというトーマスは、実際の自分とは異なるセクシュアリティを持つマックスを演じることを通して、すでに多くのことを学んだという。
「とても興味深い経験だった。僕が演じるマックスというキャラクターはパンセクシャル。僕にとっては、自分が役からどんなものを引き出せるか、自分の実際の人生や信念と比較して何が学べるかというのはとても素晴らしいこと」。
そう語ったトーマスは、パンセクシャルのマックスを演じることで「自分がどんな風に育てられて、ジェンダーや性自認、セクシャルプリファレンス(性的指向)に関する思い込みを植え付けられてきたかということに疑問を抱くきっかけになったよ。そういったものを一度、宙に放り投げて、なんだかすごく自由になれたような気がした。僕にとっては本当に素晴らしい経験だよ」と続けている。
トーマスが演じるマックスは、オリジナルシリーズでエド・ウェストウィックが演じたチャック・バスを彷彿とさせるキャラクターだと評判。パンセクシャルという特性も加わり、新シリーズの物語をより深みのある、興味深い方向へと誘ってくれそう。
『ゴシップガール』は今夏、動画ストリーミングサービスのU-NEXTで日本独占配信開始。(フロントロウ編集部)