ダニエル・ラドクリフが『ハリー・ポッター』の撮影を振り返る
2001年11月に1作目となる映画『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開され、2011年に公開された8作目の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』をもって完結した映画『ハリー・ポッター』シリーズ。1作目が公開されてから今年で20年となったことを受けて、主演のダニエル・ラドクリフが米ETとのインタビューでシリーズを振り返った。
以前、俳優イライジャ・ウッドとの対談で『ハリー・ポッター』時代の自分を“恥ずかしくて見てらんない”と感じていることを告白していたダニエルだが、やはり映画が公開されたっきりシリーズを見返したことはないそう。
たまにテレビで放送されているのを観た時にも、「TVで何秒か観てしまうと、『参ったな!』ってなるんだ」と今回ダニエルは米ETに明かしつつ、自身が映っていなければ観ていられるとして、「それが他の誰かのシーンだったとしたら、『いいね』ってなるんだけどさ」と続けた。
とはいえ、恥ずかしくて見てらんないというダニエルにとっても、撮影そのものは掛け替えのない思い出として残っているよう。若くして大作で主役を演じることになったダニエルにとって、脇を固めたベテラン俳優たちからは助けられたことも多かったそうで、「ゲイリー・オールドマンやデヴィッド・シューリスとのシーンについては、すべてが大切な思い出だよ」と、シリウス・ブラックを演じたゲイリーやリーマス・ルーピンを演じたデヴィッドとの思い出を回想。
「2人とは3作目と5作目の冒頭のシーンで一緒だったんだけど、当時の僕はちょうど、演技ときちんと向き合い始めていた時期だったから、一緒に過ごす相手としては素晴らしい存在だったよ」と、頼もしかった2人との共演を振り返った。
お気に入りのシーンは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』に
また、ダニエルはシリーズのお気に入りシーンについても語り、2005年に公開された4作目『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で臨んだスタントのシーンだと明かしている。
ダニエルは同作で描かれた三大魔法学校対抗試合でのスタント撮影について、「僕が経験したなかで最もクレイジーなスタントをやらせてもらえたんだ。40フィート(約12メートル)の高さから屋根に落ちるというものでね。ワイヤーは着けていたんだけど、急降下という感じで、屋根に着く寸前で僕を支えてくれるというものだったんだ。ものすごく怖かった」と振り返っている。
ダニエルは次のように続けている。「それまでスタントチームと一緒に取り組んでいて、『君ならできるよ。やってみる?』って訊かれたから、『はい』って答えたんだ。ただ、上がった時には、めちゃめちゃ怖かったよ」。
米ETとのインタビューで、ダニエルは“20周年に際して何かしらのイベントを行なうか”という質問についても答えており、現在、出演している『Miracle Workers(原題)』シーズン3の撮影に臨んでいるダニエルは、「僕は今、ドミニカ共和国で撮影に臨んでいるんだけど、年末まで色々なことで忙しくなりそうなんだ」とした上で、次のように続けた。
「だから、分からないな。何かしらのお祝いはあるだろうけど、僕たちが集まることになるかは分からない。このことが誰かをガッカリさせてしまうのだとしたら、申し訳なく思う」。(フロントロウ編集部)