MCUのロキは、マーベル作品に登場するあるヴィランのようなポジションを目指して作られていることを映画『マイティ・ソー』の脚本家が、明かした。(フロントロウ編集部)

ついに完結!ドラマ『ロキ』

 6月9日(水)16時よりディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)で独占配信が始まったマーベル・スタジオのドラマ『ロキ』が、ついに最終回を迎えた。

 2011年に公開された『マイティ・ソー』シリーズで知られるロキを主人公にした本作は、アメリカのディズニープラスでおよそ250万人が視聴し、歴代最高の視聴率を記録。先立って配信されたMCUドラマ『ワンダヴィジョン』や『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を超える好評を博している。

 ロキは北欧神話に登場する「悪戯の神」をモデルに生み出されたキャラクターで、ヴィランとして描かれてはいるが、その憎めない性格のために多くのファンから愛されている。そんなロキについて、『マイティ・ソー』で脚本を務めたザック・ステンツが、マーベルに頼まれたロキの描き方を明かした。

ロキが目指すヴィランとしての立ち位置は?

 ザックはポッドキャスト『The Fanboy Podcast』のインタビューで、当時マーベルには、2012年に公開の『アベンジャーズ』に向けて、ロキを印象に残るような悪役にするようにと言われていたという。

 「これは複雑な問題だ。というのも、『ソー』を書いているとき、僕ら(脚本家チームは)非常に明確な指令を受けていたんだ。彼らはすでに『アベンジャーズ』に向けて準備を進めていることを知っていたし、ロキが悪役になるという考えもあった。彼ら(マーベルのスタッフ)は、これまでのMCUの悪役が少し物足りなかったと自覚していた。そして彼らの重役の一人が、文字通り『いいか、もし他のすべてに失敗しても、ロキをマグニートーと同じくらいの悪役にしてくれ』と言ったんだ。そのレベルの人物が必要だった。なぜなら、それが『アベンジャーズ』の悪役になるわけだから」

 当時MCUはフェーズ1で、今ほどは人気も高くなかった。一方でマグニートーというと、2000年から始まった『X-メン』シリーズで圧倒的なカリスマ性を放つアンチヒーロー。ロキが目指したのは、そんなカリスマ性あふれる悪役だった。

画像: ©︎Murray Close/Getty Images

©︎Murray Close/Getty Images

 ザックは続けて「僕らはいつも悪役に力を入れているが、今回(のテレビドラマ)はロキに興味深いストーリーを与え、彼が恐ろしいことをしているのに、同時に共感を得られるように努力しした」と、ドラマ『ロキ』を評価した。(フロントロウ編集部)

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