エミー賞でスタントマン賞が開設!
2021年の第73回プライムタイム・エミー賞のノミネーションが発表された。プライムタイム・エミー賞は、アメリカのゴールデンタイムに放送されるテレビ番組の中でも優れた作品を表彰する、非常に注目度の高いアワード。
そんな長い歴史と権威をもつエミー賞に、史上初めて新たな部門が開設された。それは、スタントマン個人の活躍を讃えるスタント・パフォーマンス賞。これまでアクションシーンを監督した人物に対する“スタント・コーディネーション賞”はあったものの、スタントマン個人が対象となるのは初めて。
今回ノミネートされた作品と人物の一覧は下記の通り。
『コブラ会』:ジャーネル・カーフマン、ジュリア・マッジオ、ジョン・ジハンギル、マルク・カノニザド
『ギャング・オブ・ロンドン』:メンス=サナ・タマクロー
『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』:ジャネシア・アダムズ=ギンヤード
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』:ジョン・ナニア、アーロン・トニー、ジャスティン・イートン
『マンダロリアン』:ラティーフ・クラウダー
エミー賞を主催するテレビ芸術科学アカデミーは、米Varietyに「これまではスタント・コーディネーション部門しかなかったなか、この新しい賞はスタントパフォーマー自身を表彰するものです」と述べている。そして、「この賞は、世界的なテレビメディアの中で、毎シーズンのストーリーに欠かせないパフォーマンスを行っている、実際のスタント・アーティストの存在を認めるものです。チームエントリーは4名までとなります」と付け加えた。
エミー賞の授賞式は通常、米ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで盛大に行なわれるが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインでの開催となった。今年は9月19日(現地時間)に米CBSと同社の動画配信サービス「Paramount+」で同時中継される予定だが、会場と開催形式についてはまだ明らかになっていない。(フロントロウ編集部)