「セックス防止用」?段ボールベッドへの誤解
2021年初めにお披露目された時点から、海外で「濃厚接触防止のため」「セックス禁止」を目的に導入されたのではないかとささやかれてきた東京五輪選手村の宿舎内に設置されている段ボールベッド。
長さ210cm、幅90cm、高さ40cm、そして耐荷重は約200kgという規格のベッドは、マットレス部分が大会終了後にプラスチックへと再利用できるポリエチレン製、フレームはダンボールと、おもに環境に配慮する目的で導入されたアイテム。
Beds to be installed in Tokyo Olympic Village will be made of cardboard, this is aimed at avoiding intimacy among athletes
— Paul Chelimo���� (@Paulchelimo) July 17, 2021
Beds will be able to withstand the weight of a single person to avoid situations beyond sports.
I see no problem for distance runners,even 4 of us can do� pic.twitter.com/J45wlxgtSo
しかし、東京オリンピックの開催が間近に迫る昨今、「選手村で配られるコンドームは、大会中に使用するのではなく、原則“お持ち帰り用”」とする、新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮した国際オリンピック委員会(IOC)のメッセージと併せて、再び海外のSNSなどで冷笑のネタとなっている。
「フェイクニュース! デマだよ!」動画で証明
「段ボール製ベッドは1人分の体重しか支えられない設計になっており、激しい動きをしたり、誰かと共有したりしようとすると壊れる」といった憶測が出回るなか、すでに日本入りし、選手村で過ごしている五輪代表選手がネット上のデマを払拭する動画を公開して話題に。
段ボールベッドの汚名を晴らしたのは、アイルランドの体操選手リース・マクレナガン。
「オリンピックに関する本日のフェイクニュースのエピソードは『ベッドがセックス防止仕様になっている』っていう説」と切り出すと、「確かに段ボールでできていて、突然の激しい動きには耐えられないって言われているけど…」と言いながら、ベッドの上で力強くぴょんぴょんと飛び跳ねててみせた。
“Anti-sex” beds at the Olympics pic.twitter.com/2jnFm6mKcB
— Rhys Mcclenaghan (@McClenaghanRhys) July 18, 2021
「(ウワサは)フェイク! デマだよ! 」と体の前で手でバツを作りながら、耐久性を保証したマクレナガン選手。彼の投稿には、同じく来日中のほかの五輪選手たちや、段ボールベッドへの誤解を煽る海外メディアの報道に辟易していたスポーツファンから感謝や激励の言葉が寄せられるとともに、「身軽な体操選手だからジャンプしても大丈夫なんじゃない?」といった意見や、「これでセックスしても大丈夫だっていうことが証明されたね」といったコメントも寄せられている。
体操競技のあん馬で金メダル獲得を目指すマクレナガン選手は、自身のYouTubeチャンネルで選手村内部の模様を収めた動画を公開。選手用宿舎の内部はもちろん、24時間営業の食堂で寿司などを堪能したり、選手村内の移動に使用される自動運転バス「eパレット」にカルチャーショックを受けたりする様子なども収められている。
(フロントロウ編集部)