ニコラス・ケイジ、本人役で映画出演
ニコラス・ケイジは、映画『ゴーストライダー』シリーズや『フェイス/オフ』などで知られる現在57歳の俳優。1995年に公開された『リービング・ラスベガス』ではアカデミー主演男優賞を受賞している。
現在アメリカで公開中の新作『Pig(ピッグ)』は非常に評価が高く、ニコラス自身も「ちょっと驚いてるけど、すごくワクワクしてる」とコメントしているほど。同作は、オレゴンの大自然の中でひとり暮らしをしているトリュフハンターが、トリュフ探しのために飼育していた豚が誘拐されたことをきっかけに故郷のポートランドに戻り、過去と対峙するというスリラードラマ。
そんなニコラスは、次作として自分自身が主人公の映画『The Unbearable Weight of Massive Talent(ザ・アンベアラブル・ウェイト・オブ・マッシブ・タレント)』に出演することが決定している。
ニコラス・ケイジ、自分を演じるのは“恐ろしい”
『The Unbearable Weight of Massive Talent』は、本物のニコラスに着想を得て制作されるコメディ映画。娘との関係に頭を抱えながらも、クエンティン・タランティーノの新作映画への出演を願っている落ち目の役者ニコラスは、経済苦からあるメキシコ人大富豪のファンのバースデーパーティーに出演する。しかしその人物は国家を揺るがす危険な犯罪者で、物語は意外な方向に向かっていく。
「ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる」として日本でも話題になった本作だが、ニコラス本人は、自分を演じる役でのオファーが来た際は、少しナーバスになったそう。
トルツメ
米Varietyのインタビューに応えたニコラスは、自分の俳優道として、自分や他人を傷つけない限りは、自分が恐れているものや怖いものであれば演じたいというモットーを明かし、その上で本作のオファーが来たときは「本当に恐ろしかった」と告白した。
そして、「自分自身についてのメタ的な映画を作ったことはなかった。でも(キャラクターは)本当の自分ではない。ニコラス・ケイジやニック・ケイジ、ニッキー・ケイジと呼ばれる人の、不安に駆られ、完全に過敏になったトム(・ゴーミカン監督)版の私なんだ」と、コメントした。
これはトム(・ゴーミカン監督)が考えるバージョンの私なんだ。不安に駆られ、完全に過敏になった、ニコラス・ケイジだか、ニック・ケイジだか、ニッキー・ケイジという名前の人のね」
ニコラスが「恐ろしかった」という役を演じている映画『The Unbearable Weight of Massive Talent』は、2022年4月にアメリカで公開予定。(フロントロウ編集部)