『アンテベラム』あらすじ
映画『アンテベラム』は、順風満帆な人生を送っていた主人公ヴェロニカと、極限状況下に囚われているエデンという女性を描いたパラドックス・スリラー。
主人公は、博士号を持つ社会学者で人気作家でもあるヴェロニカ。優しい夫、愛くるしい幼い娘との幸せな家庭を築き、公私共に順風満帆な日々を送っていた。ある日、ニューオーリンズでの講演会に招かれた彼女は、力強いスピーチで拍手喝采を浴びる。しかし、友人たちとのディナーを楽しんだ直後、ヴェロニカの輝きに満ちた日常は突然崩壊し、究極の矛盾をはらんだ悪夢へと反転するのだった…。
一方、アメリカ南部のプランテーションで囚われの身となり、綿花畑で過酷な重労働を強いられているエデンは、あらゆる自由を剥奪された奴隷の身。軍服姿の傲慢な白人に常に監視されているエデンは、ある悲劇をきっかけに、奴隷仲間とともに脱走計画を実行するが…。
パラドックスな迷宮のごとき映像世界の果てに、あらゆる思考が吹っ飛ぶ衝撃の“真実”とは⁉ 先に公開された全米では、その驚きの真実がツイッターを賑わせた話題作。
『ゲット・アウト』プロデューサーXジャネール・モネイ
本作のプロデューサーを務めるのは、『ゲット・アウト』や『アス』を世に送り出したショーン・マッキトリック。そして主演を務めたのは、賞レースを沸かせた映画『ムーンライト』や『ドリーム』で絶賛を博したジャネール・モネイ。グラミー賞候補シンガーでもある多才なジャネールが、恐怖のパラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンをひとりで演じ分けた。
オリジナル脚本と監督を務めるのは、人種差別問題などに関する公共広告やドキュメンタリーを製作してきたジェラルド・ブッシュ、クリストファー・レンツ。今まさに超大国アメリカを揺るがしている人種や政治の分断というテーマをこのうえなく大胆にフィーチャーし、スリラー・ジャンルの常識をも破壊する問題作を完成させた。
ホラー界の重鎮、ジェイミー・リー・カーティス「これは楽しみ」
そんな本作にはホラー界のあの重鎮も注目している。それが、映画『ハロウィン』の主人公ローリー役の演技で“絶叫クイーン(スクリーム・クイーン)”の異名を持つ俳優のジェイミー・リー・カーティス。インスタグラムに本作の米版ポスターを公開したジェイミーは、「ライオンズゲイトの友達がこの映画のことを教えてくれたんだけど、絶対に恐ろしくて素晴らしいものだと思う」「これは楽しみ」と、映画の公開を心待ちにするコメントをした。
映画『アンテベラム』は2021年秋にTOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー。(フロントロウ編集部)