ヒュー、妻デボラの支えを受けて基底細胞がんを治療中
映画『グレイテスト・ショーマン』や『X-Men』シリーズなどのヒット作で知られる俳優のヒュー・ジャックマンが最初にがんと診断されたのは、45歳になった2013年のこと。最初に異変を察知したのは、妻で俳優のデボラ・リー=ファーネスだったそうで、ヒューは2013年11月にインスタグラムでこう明かした。
「デブ(※デボラの愛称)が、鼻に見える跡を調べてもらうよう言ったのです。そして、彼女はあっていた! 基底細胞がんでした。どうか私のような愚かなことはしないで、検査を受けてください。そして、日焼け止めを使いましょう!」
「基底細胞がん」とは? 最も発生率の高いがん
国立がん研究センターによると、「基底細胞がん」とは、「表皮の基底細胞や毛包を構成する細胞から発病する皮膚癌です。皮膚癌の中でも最も発生数が多い癌」のことで、「紫外線・外傷・放射線・やけどのあと(熱傷瘢痕)が発症の原因」となることがあるという。
また、米皮膚がん財団によると、米国だけで毎年約280万件の基底細胞がんが診断されるそうで、すべてのがんの中で最も発生頻度の高いものだという。軽症の場合は外用薬や切除で治療できますが、重症の場合は放射線治療が必要とのこと。
米メイヨー・クリニックによると、ほとんどの基底細胞がんは、太陽光による紫外線(UV)に長期間さらされることで発生するそうで、紫外線量が多い時期は太陽を避け、年間を通して日焼け止めを塗り、日焼けベッドを避けることで、発症のリスクを減らすことができるとしている。
6度も再発を繰り返し、検査や日焼け止めの使用を啓もう
2013年に初めて診断されてから、ヒューは、6度も基底細胞がんと診断されている。
2021年8月には、7度目の再発の可能性があったため検査を受けたことをインスタグラムで報告。新型コロナウイルスの感染予防のために着けていたマスクをずらすと、鼻には絆創膏のようなものが貼られており、「僕の素晴らしい皮膚科医と医者のリサとトレバーに会いに行ってきた。彼らは少し通常とは違うものを見つけたから、生検をしてチェックしてくれている。もし、これをつけた僕の写真を見ても、驚かないで。心配してくれてありがとう。何が起きているかはお知らせするけど、おそらく大丈夫だと思うよ」と状況を説明した。
また、ヒューは「忘れずに検査を受けて、日焼け止めを塗って。子供の頃の僕のようにならないで。日焼け止めを塗って」と皮膚がんを防ぐために日焼け止めをきっちり塗るように警鐘を鳴らした。
そして2023年4月には、再び鼻に絆創膏をつけた状態でインスタグラムに動画を投稿し、「医師が基底細胞がんかもしれないが、違うかもしれない小さなものを見つけたから」と言って、2つの生体検査を受けたことを明かした。この時も、「この機会に言わせてください。北半球にいる方々、夏がやってきます。だから日焼け止めを塗ってください」とメッセージを送った。
(フロントロウ編集部)