アメリカの人気ファッション誌であるVogueが、9月号の表紙にトランスジェンダーモデルのアリエル・ニコルソンを起用した。(フロントロウ編集部)

トランスジェンダーモデルがVogueの歴史を塗り替える

 ファッション好きのバイブルと言われるファッション誌のVogue。アメリカ版のVogueのアナ・ウィンターは名物編集長として有名で、ファッションの祭典メットガラで主催者を務めるなど、ファッション界で最も影響力があると言われる人物。

画像1: トランスジェンダーモデルがVogueの歴史を塗り替える

 そんなアナが率いる米Vogueが、長い歴史上初めてのことを成し遂げた。それは、トランスジェンダーモデルを表紙に起用するということ。

 これまでフランス版のVogueの表紙にバレンティナ・サンパイオ、イギリス版のVogueの表紙にドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』などで知られるラヴァーン・コックス、そしてイタリア版とインド版のVogueの表紙にドラマ『POSE/ポーズ』への出演で知られるインディア・ムーアが起用されるなど、各国のVogueでは徐々にトランスジェンダーモデルが起用されはじめていた。

 しかし、アメリカ版のVogueはトランスジェンダーモデルがページに登場したことはあるものの表紙を飾ったことはなく、今回1年のうちで最も大事な号の1つと言われる9月号で、ベラ・ハディッドやカイア・ガーバーなどの人気モデルと肩を並べアリエルが表紙を飾ることとなった。

 アリエルは自身のインスタグラムで米Vogueの表紙を飾ったことについて「アメリカ版Vogueの表紙を飾った初めてのトランスジェンダーとして、Vogueの歴史に名を刻むことができ、信じられないほどの祝福を感じている。伝説の人たちと一緒に仕事ができることに感謝している。私を形作り、日々刺激を与えてくれるコミュニティに感謝しています」とコメント。

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 ここ数年は雑誌だけでなく、ランウェイでもトランスジェンダーモデルが頻繁に起用されており、ファッション界でも多様性を大切にする企業が増えている。アリエルが世界のファッション誌の中心とも言える米Vogueの表紙を飾ったということは、ファッション界の多様性にとっても大きな1歩となった。(フロントロウ編集部)

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