『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』シーズン2がついにフィナーレ。作中で披露された、ディズニー初のLGBTQ+のためのラブソング「In a Heartbeat」にフォーカス。(フロントロウ編集部)

『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』シーズン2がフィナーレ

 先週8月6日(金)に最終話となる12話『セカンドチャンス』が日本のDisney+ (ディズニープラス)で配信されて、ついにシーズン2のフィナーレを迎えた『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』。

画像: 『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』シーズン2がフィナーレ

 シーズン1に引き続き、シーズン2でもニニ役のオリヴィア・ロドリゴが劇中歌の「The Rose Song」を手がけたり、W主演を務めるジョシュア・バセットと「Even When/The Best Part」で息ぴったりなデュエットを披露したりと、シリーズの肝とも言えるサウンドトラックでも改めて多くのオーディエンスを魅了した。

ディズニー初のLGBTQ+ラブソング「In a Heartbeat」

 シーズン2で披露された多彩な楽曲のなかでも特に注目を集めたのが、第10話『変身』でフランキー・ロドリゲス演じるカルロスがジョー・セラフィニ演じる同性のパートナーであるセブのために披露した「In a Heartbeat」。フランキーが実生活でもカップルであるジョーに披露したこの曲は、なんとディズニー始まって以来、初めてLGBTQ+のキャラクターのために書かれたラブソングとなっている。

 ジョシュア演じるリッキーのコーラスと演奏をバックに、カルロスはこの曲で次のように歌っている。「なんだかんだあっても/僕がこれからも帰るのは君のところ/すぐに君のことを選ぶよ/君がダンスを1人きりで踊ることはないと知っていて欲しい/だから心配する必要はないからね/すぐに君のことを選ぶよ」

 ディズニー初のラブソングが収録されたことについて、カルロス役のフランキーは米Vogueに次のように語っている。「すごく嬉しいよ。これが青写真となって、他のクィアの俳優たちにさらなる機会がもたらされることを祈ってる」。

 「僕らは何も、クレイジーなことを成し遂げようとしているわけじゃないんだ」とフランキーは続けている。「僕らはただ、他の人たちと同じような愛やロマンスを望んでいるだけだよ。この曲は2人がお互いを受け入れることについての曲だけど、同時に、彼らをどう世の中に紹介するかについての曲でもあるんだ」。

 ディズニー・チャンネルのオリジナル版『ハイスクール・ミュージカル』シリーズでは登場しなかったLGBTQ+のキャラクターがドラマ版に登場したことについては、米EWとのインタビューで「素晴らしいことだし、必要なことだとも思っているよ。人気のシリーズを持つディズニーのようなプラットフォームで、僕らが子供の頃には得られなかったようなレプリゼンテーションを示すことができるんだからね」と語ったフランキー。

 「大きなことだよ。言うまでもなく僕らのもとにはリアクションが寄せられていて、特にソーシャルメディアにはキッズたちから、『あなたのキャラクターのおかげで自分に自信を持つことができました』だとか、『あなたのキャラクターのおかげでカミングアウトする自信がつきました』のような言葉が寄せられている。それって人生を左右するような大きな決断だし、誰かの人生にそういう形で関われたことは本当に特別なことだよ」と続けて語り、番組を観た当事者の子供たちからも、励まされたというメッセージが届いていることを明かした。

 LGBTQ+のキャラクターだけでなく、フィリピンにルーツを持つニニ役のオリヴィア・ロドリゴを筆頭に、メインキャラクターに有色人種が多くいたり、ボディポジティブを打ち出していたりと、インクルーシブなドラマとして高い評価を得ている『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』は、Disney+ (ディズニープラス)で配信中。(フロントロウ編集部)

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