ケンタッキーのドライブスルーでまさかの“再会”
新型コロナウイルスの感染拡大によりテイクアウトの需要が高まり、ファストフード店のドライブスルーを利用する機会も増えているが、今回、オーストラリアのメルボルン郊外にあるグリーンズボローのケンタッキーフライドチキン(KFC)の店舗をドライブスルーで訪れたライアン・エバンスという男性が、ドライブスルーでかなり感慨深い“再会”を体験したそう。
ライアンがドライブスルーでこの店舗を訪れると、スピーカーから次のような挨拶の言葉が聞こえてきたという。
「KFCグリーンズボロー店へようこそ。ご注文はお決まりですか?」
一見すると、一般的な挨拶のように聞こえるが、なんと、この店舗で使われていたこの挨拶の言葉の主は、現在37歳であるライアンその人自身。実はこの音声、14年前にこのお店で働いていた時に収録していたものだったのだが、今もこの音声がお店で使われていることは最近になって知ったという。
ライアンによれば、かつて収録した自分の声が今も使われていることを友人から聞き、今回訪れることにしたそうで、「友人の1人が半年ほど前にドライブスルーを訪れたのですが、私の声が今もスピーカーボックスで使われていたと教えてくれました。私はこの14年間、一度もお店には行っていなかったのです」と豪news.com.auに語っている。
ライアンは当時、自分の声を録音した経緯についても語っており、次のように明かしている。「当時はヘッドセットを着けて、スピーカーボックス越しにお客様と会話していたのですが、私が働いていた時に、そのヘッドセットが故障してしまったのです。それで、『お客様が来た時に自動的に流すことができるよう、スピーカーボックスに何か録音しておきましょう』ということを私が思いついたのです」。
ライアンはドライブスルーを訪れた時の感動を共有するため、その時の模様を撮影した映像をTikTokにアップ。記事執筆時点で43万以上のいいねを獲得するなど、大きな反響を呼んでいる。
ライアンの投稿はこちら。
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♬ Killing In the Name - Rage Against The Machine
「1,000回(再生)くらいはされるかなとは思っていましたが、これを投稿して1〜2時間くらいテレビゲームをした後で確認してみると、たった数時間で2万回も再生されていたのです」とライアンは動画がバズったことへの驚きを豪news.com.auに語っている。「(その後で)200万回以上も再生されたなんて信じられませんよ。本当、ありえないですよ」。
ちなみに、ライアンが豪news.com.auに明かしたところによれば、彼は自分の声が今も使われていることについて、この店舗から連絡を受けたことはなかったそう。14年ぶりにかつて働いた店舗へ戻ったことも含め、ライアンにとってはかなり感慨深い体験になったに違いない。(フロントロウ編集部)