ボブ・ディランが性的暴行の訴訟を起こされる
全世界アルバム・トータル・セールスは1億2500万枚を超え、グラミー賞やアカデミー賞、ノーベル文学賞など世界の数々の賞を受賞してきた伝説的なアーティストであるボブ・ディラン(80)。
これまでに行なってきた来日公演は100回を超えるなど、日本でも長年にわたって高い人気を誇ってきた彼だが、今回、過去に性的暴行を加えたとして現在68歳の女性から訴えられたことが明らかになった。
“JC”というイニシャルの女性が米現地時間8月12日にマンハッタンにあるニューヨーク郡裁判所に提出した訴状によれば、ボブが当時24歳〜25歳だった1965年、当時12歳だった彼女を「性的虐待することを目的に、彼女の抑制力を下げるために親しくなり、感情的な繋がりを作った」といい、ボブは「ミュージシャンとしての地位を利用して彼女を信頼させることで関係を築き、性的ないたずらや虐待をするという目的で彼女をコントロールしようとした」と記されている。
虐待は1965年の4月から5月にかけ、当時ボブが滞在していたニューヨークのチェルシーホテルなどで6週間にわたって続いたといい、ボブから「薬物やアルコールを与えられたり、肉体的な暴力で脅されたり」しながら性的虐待を受けたことで、女性は「今日まで感情的に傷つき、精神的なダメージを負っている」と主張している。また、訴状では、女性が一連の虐待によって鬱や屈辱、不安を永続的に抱えることになったことで、通常の活動を行なうことができなくなっているとも訴えられている。
女性は裁判所に対し、損害賠償と、脅迫と暴行、不法監禁、複数回の治療を余儀なくされるほどの精神的な苦痛を与えた罪などに問うことを求めている。
訴訟を受けてボブのスポークスマンは英The Guradianにコメントを寄せ、「56年前のことについての訴えは事実ではなく、積極的に争っていく」と述べている。(フロントロウ編集部)