今年に入ってから既に2曲を全米シングルチャートの1位に送り込んでいるBTSが、全米シングルチャートで成功を収めているのはチャートを「操作」しているからではないかとする疑惑に反論した。(フロントロウ編集部)

5曲で全米1位を獲得しているBTS

 米Billboardが発表している全米シングルチャートといえば、世界で最も名誉のあるチャートの1つで、世界のポップミュージックの中心地であるアメリカでの売り上げを集計したこのチャートで1位を獲得することは、1つの国のチャートを制すること以上の意味を持っている。

 アメリカ国内のアーティストでさえよほどヒットしなければ1位を取ることは難しいこのチャートだが、韓国出身のポップグループであるBTSは昨年8月、満を持してリリースした初の全編英語シングル「Dynamite」をもって、韓国出身アーティストとして初めて同チャートの1位を獲得。

 その後、リミックスに参加したジェイソン・デルーロとジョーシュ685による「Savage Love」でも全米1位を獲得したBTSは、韓国語のシングル「Life Goes On」でも1位にランクイン。アリアナ・グランデと並んで2020年に3曲を全米1位に送り込んだBTSは、名実ともにトップアーティストの仲間入りを果たした。

 そんなBTSの勢いは2021年に入っても止まらず、8月27日にはメーガン・ジー・スタリオンが参加したリミックスもリリースしたシングル「Butter」を通算9週にわたって全米1位に送り込むと、続けてリリースしたエド・シーラン作曲のシングル「Permission To Dance」でも全米1位を獲得。初めて全米1位を獲得してから1年弱で、5曲のシングルで全米1位を獲得してみせた。

チャートを「操作」しているという疑惑にRMが反論

 今年のグラミー賞で新人賞を獲得したメーガンがレーベルを訴えてまでリミックスへの参加を熱望するなど、すっかり世界を代表するポップグループとなったBTSだが、あまりの大人気ぶりから、一部では、BTSが“全米シングルチャートを操作”しているのではないかと疑う声もあがるまでに。ARMY(アーミー)の愛称で知られるBTSのファンは熱狂的なことで知られ、ARMYたちがCDやダウンロードで楽曲を大量に購入することでシングルの売り上げを伸ばしているのではないか、というのが疑問を投げかける人たちの根拠となっている。

 今回、BTSは全米シングルチャートを集計している米Billboardとインタビューに臨んでいる。その中で、こうした疑問を投げかける声があることについて話を向けられると、リーダーのRMは「フェアな疑問だと思います」と、そのような疑問があがることに理解を示した上で、現行の集計方法を採用しているのはあくまで米Billboardだとして、次のように語った。

 「とはいえ、もしBillboardの内部でも『No.1は何を体現すべきか』という議論がなされているのであれば、ルールを変更して、ランキングにおけるストリーミングの比重を重くするかどうかは彼ら次第だと思います。フィジカルの売り上げやダウンロードによってNo.1を獲得していることで僕らや僕らのファンを責めるということが、正しいのかは僕には分かりません」。

画像: チャートを「操作」しているという疑惑にRMが反論

 「僕らはターゲットにされやすいのだと思います。ボーイバンドであり、K-POPのアーティストであるということ。ファンの愛情がものすごいですから」とRMは続けて語り、自分たちが韓国出身のアイドルとして熱狂的なファンを持っていることも、疑惑を向けられやすい背景にはあるのではないかと分析した。(フロントロウ編集部)

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