『DUNE/デューン 砂の惑星』のワールドプレミア
2021年最大の注目作の1つである映画『DUNE/デューン 砂の惑星』のワールドプレミアが、ヴェネチア国際映画祭で行なわれた。
世界のポップカルチャーに多大な影響を与えてきたフランク・ハーバートによるSF小説であり、映像化が不可能と言われてきた『デューン』。
そんな作品を、映画『メッセージ』や『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化したことは大きな注目を集めていたが、映画祭での上映後には7分にわたるスタンディングオベーションが巻き起こり、「映画館でしか味わうことの出来ない“映画の力“を再提示した作品だ」、「『2001年宇宙の旅』を初めて観た時の感覚」、「まったく新しい時代を立ち上げ、私たちを砂の惑星“デューン“とその先に連れていってくれる」といった評価が巻き起こっている。
ティモシー・シャラメが登場!
そんな『DUNE/デューン 砂の惑星』で、主人公のポールを演じるのが、ティモシー・シャラメ。監督はポール役について、ティモシー以外に「他の候補がいなく、プランBがなかったので断られたらどうなっていたか」と語っているほどで、はるか未来の地球以外の惑星を率いていく貴族ポールという役に、ティモシーがどれだけハマり役なのかがうかがえる。
そしてティモシーは、主演としてヴェネチア国際映画祭にも出席。そのファッションが有名なティモシーだが、なんと彼はスタイリストをつけず、自分でスタイリングしているという。そんな彼の洗練された装いは、今回の映画祭でも話題に。
また、ファンへの神対応で知られる彼の姿は、ここでも目撃された。
『DUNE/デューン 砂の惑星』の記者会見では、ティモシーの愛されキャラが爆発した場面も。ヴィルヌーヴ監督は本作における最大の挑戦は何だったかと質問され、こんな返答を…。
「何よりも大変だったのは、ティモシーの髪に対処し、それを極めることだった。あれは生き物だ。私はティモシーだけでなく、ティモシーのヘアスタイルの演技指導もしなければならなかった」
監督のお茶目な冗談に、ティモシーは照れ笑い。撮影現場で監督とティモシーが絆を築いたことが分かるが、ティモシーにとっては、本作の制作に携わったすべての人との出会いが素晴らしい経験となっているよう。
「これまで自分が経験したことのなかった規模のプロジェクトだったものの、4〜5ヶ月の撮影期間を通してどこかの段階で、ここにいる人たち、アーティストたちすべてに、精神的に寄りかかることができたのは幸運だった。全員がこれまで僕が素晴らしいと思った作品に出演していた俳優たちだ」
ティモシーのほかにも、ゼンデイヤ、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム、チャン・チェンなど、豪華俳優たちが共演を果たした『DUNE/デューン 砂の惑星』。
監督は、「もちろん今は誰にとっても非常に困難な時期で、安全第一というのは誰もが同意することだが、もし観客が問題ないと思ってくれて、安全な環境があるのなら、本作をぜひビッグスクリーンで観てほしい。本作はIMAXを思い描き、念頭に置いて設計、制作、撮影されているからだ」と語っており、ぜひ劇場に足を運んで見たい作品となっている。
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は10月15日に劇場公開!(フロントロウ編集部)