今年のMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV VMA)にプレゼンターとして出席したシンディ・ローパーが、女性たちが求める「基本的な権利」について力強いスピーチを行なった。(フロントロウ編集部)

シンディ・ローパーがMTV VMAでスピーチ

 米現地時間9月12日にMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV VMA)が行なわれ、「Time After Time」や「Girls Just Wanna Have Fun」などのヒット曲で知られる伝説的なシンガーであるシンディ・ローパー(68)が、最優秀ポップ賞のプレゼンターとして授賞式に出席した。

画像: 「Peaches」で最優秀ポップ賞を受賞したジャスティン・ビーバーとギヴィオンを祝福するシンディ・ローパー。

「Peaches」で最優秀ポップ賞を受賞したジャスティン・ビーバーとギヴィオンを祝福するシンディ・ローパー。

 シンディは最優秀ポップ賞の受賞者を発表するのに先立ってスピーチを行なっており、「皆さん、ご機嫌いかが? 私は第1回となった1984年のVMAで受賞しました。(その頃と比較して)今は、状況が少しだけ異なっています」とステージ上で語り、マイリー・サイラスがカバーしたことでも知られる名曲「Girls Just Wanna Have Fun」で1984年に初開催された第1回MTV VMAで最優秀女性ビデオ賞(Best Female Video)を受賞した時のことを振り返り、「女の子たちはただ楽しみたいだけ」と歌う同曲の歌詞になぞらえながら、次のように訴えた。

 「女の子たちは今でも楽しみたいと思っていますが、同時に、私たちは資金が欲しいと思っていますし、平等な賃金や、自分たちの身体をコントロールする権利も欲しいと思っています。つまり、基本的な権利のことです」

 「からだの自己決定権(ボディ・オートノミー)」という言葉でも知られる、人が自分たちの身体をコントロールする権利は近年特に注目されている社会問題の1つで、最近では、ブリトニー・スピアーズが妊娠を制限されていると訴えて問題になったほか、アメリカのテキサス州において妊娠6週目以降の中絶を禁止する法律が施行された際にも、女性たちのからだの自己決定権が侵害されているとして物議を醸した。

画像: シンディ・ローパーがMTV VMAでスピーチ

 男性と同等の賃金を求めることや、女性たちが自分たちの身体をコントロールする権利は「基本的な権利」だと力強く訴えたシンディのスピーチに、オーディエンスからは大きな拍手が寄せられた。(フロントロウ編集部)

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