ブリトニー・スピアーズが米TIME誌による「世界で最も影響力のある100人」のリストに選出。友人のパリス・ヒルトンが推薦文を寄せた。(フロントロウ編集部)

ブリトニー・スピアーズが世界で最も影響力のある100人に

 米TIME誌が、毎年恒例となっている「世界で最も影響力のある100人」の2021年版のリストを発表。パイオニア、アーティスト、リーダー、アイコン、タイタン(重要人物)、イノベーターの6部門に分けて選出され、シンガーのブリトニー・スピアーズ(39)が、ヘンリー王子とメーガン妃、大坂なおみ、大谷翔平、シンガーのドリー・パートンらと並んで、アイコン部門に選出された。

画像: ブリトニー・スピアーズが世界で最も影響力のある100人に

 ブリトニーは今年、キャリアの大きな転機を迎えようとしており、2008年から自身の後見人を務めている父ジェイミーを後見人から外すよう求めている裁判で、先日、ジェイミーが後見人を退くための書類を正式に提出するという進展を見せた。

 ブリトニーは今年2月、米Huluで未承認のドキュメンタリー『Framing Britney Spears(原題)』が配信され、国内外で大きな話題に。メディアやファンを含めた全世界でのブリトニーに対する過剰な熱狂がブリトニーを追いつめた、という点が軸になっているこのドキュメンタリーには、配信直後から大きな反響が寄せられ、ブリトニーを父親ジェイミーによる後見人制度から解放するよう求める「#Free Britney(ブリトニーを解放せよ)」のハッシュタグが改めてSNS上で広まったほか、自分たちがファンとしてブリトニーを追い詰めてしまったことを謝罪する「#WeAreSorryBritney(ブリトニーごめんなさい)」というハッシュタグも登場した。

 また、ブリトニーは父親ジェイミーを後見人から外すよう求めている裁判で、今年の6月に初めて自らの口で証言。自身がこれまでに置かれていたという壮絶な環境を告白して、世間に衝撃が広がった。

パリス・ヒルトンがブリトニー・スピアーズを推薦

 ブリトニーをめぐる騒動は、世間がポップスターとの向き合い方や、メンタルヘルスの問題などについて改めて見つめ直すきっかけになった。そんなブリトニーを米TIME誌に推薦したのは、友人でもある同世代のパリス・ヒルトン(40)。

画像: パリス・ヒルトンがブリトニー・スピアーズを推薦

 パリスは推薦文を次のように始めている。「ほとんどの人たちがブリトニー・スピアーズのことを考える時、人々はブリトニーをスーパースターとして見なします。彼女はアイコンにして、レジェンドで、ポップミュージックの歴史において最も影響力のあるアーティストの1人です」。

 続けて、ブリトニーと同じように2000年代に人気を集めてセレブカルチャーの中心にいたパリスは、「私がブリトニー・スピアーズのことを考えるとき、私は彼女の最高に優しい心のことを考えます。母親であり、友人であり、友人であり、無慈悲で残酷なパパラッチというマシーンが容認されていた2000年代のタブロイド文化のなかで大人になった女性です」と、1人の女性としてのブリトニーに賛辞を寄せている。

 「私たちは確かに、ブリトニーが数々の記録を破り、次から次へとヒット曲を届けてくれるのを目にしてきました。しかしながら、その裏では、彼女は10年以上にわたって後見人制度によるトラウマや虐待を生き延びていたのです。2021年、世界中に広がる彼女の熱狂的なファンや、心配する人々からの『#FreeBritney(ブリトニーを解放せよ)』の掛け声はかつてないほど大きくなりました。彼女が痛みを訴えた時、私たちは心が痛みました」。

 「闇に包まれた人生を送っていたにもかかわらず、喜びを体現し、その美しい心を共有してくれたブリトニーは永遠のスーパースターです。私たちは彼女と共に立ち上がり、痛みを目的に変えようとしている彼女を応援します。彼女の揺るぎない精神は、かつてないほど強靭なものになっています」と推薦文を締め括ったパリス。同じような環境に身を置いてきたパリスだからこその視点で綴られた文章からは、2人の深い友情が伝わってくる。(フロントロウ編集部)

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