MCUで初めてアジア人ヒーローを主人公にした映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、今後のMCUにどんな影響を及ぼす?独自に考察!(フロントロウ編集部)

※この記事には『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のネタバレが含まれます。

全世界で大ヒット!『シャン・チー/テン・リングスの伝説』

 映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のマーベル・スタジオが送り出す最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、MCU初のアジア人ヒーローであるシャン・チーを主人公に繰り広げられる壮大なアクション大作。

 アメリカを含む世界42カ国で公開された本作は、公開初週末に全米No.1だけでなく、全世界で週末興収ランキングNo.1を記録し、大ヒットスタートで幕を開けた。そして、2週連続で全世界興収No.1を記録し、公開からわずか2週間で、世界全体において推定2億5,760万ドル(約280億円)を記録。

 北米でも興収1億4,560万ドル(約160億円)で1位をキープしており、2週目週末の成績としては同じマーベル・スタジオ作品である『ブラック・ウィドウ』の成績を早くも上回る結果を叩き出した。世界中でも本作への絶賛は相次いでおり、米辛口レビューサイトRotten Tomatoesでは批評家スコア92%の高評価(9月13日現在)を獲得。さらに、同サイトの一般観客のスコアでは、これまでのマーベル・スタジオ作品の中ではトップとなる98%の高評価を達成している。コミック原作の映画史上ナンバー1の記録を塗り替えた歴史的な一作が、大きな話題を呼んでいる。

 シャン・チーの存在だけではなく、MCUの今後を大きく動かす“テン・リングス”の新たな物語が明かされた本作は、ファンの間からも様々な考察が飛び交っており、観客の熱はヒートアップするばかり。本作は一体今後のMCUにどんな影響を及ぼすのか。独自に考察してみたい。

テン・リングスが新たな脅威に…?

画像1: ©Marvel Studios 2021

©Marvel Studios 2021

 テン・リングスという単語は、MCUの幕開けを飾った映画『アイアンマン』で初登場した。のちにアイアンマンとなるトニー・スタークを拉致したテロ集団や、アイアンマンに襲い掛かったイワン・ヴァンコの裏で暗躍していた組織、さらに『アイアンマン3』で登場したマンダリンと名乗る男が率いていた集団はすべて「テン・リングス」という名の組織によるものだった。

 あれから10年以上の時を経て、ついにテン・リングスが登場。今回は組織としてだけではなく、シャン・チーの父シュー・ウェンウーが操る武器として登場したテン・リングスは、凄まじいパワーを秘めた10個の輪から形成され、一つ一つのリングを巧みに操って敵へ攻撃したり、自分を防御するための道具としても使用できる最強の武器。

 シャン・チーが父との激戦を終え、ドクター・ストレンジの相棒ウォンに呼び出されて向かった先で待っていたのは、ハルクことブルース・バナー、さらにキャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァース。テン・リングスについて議論を始めた彼らだが、ワカンダで採掘されたヴィヴラニウムでも、ロキと共にNYを襲ったチタウリのものでもない…。 

 アベンジャーズの頭脳として活躍してきたブルースでさえもテン・リングスの正体は分からなかったが、ウォンはカマー・タージでテン・リングスのシグナルに気づいたと言い出し、正体こそ分からないものの、それが莫大なエネルギーを持ち、魔物のような生物を再び呼び覚ます力を持つことを示唆。テン・リングスが再びその強力な力を発揮する可能性もゼロではない。

 テン・リングスの膨大な力が人類の脅威となったとき、“新たなアベンジャーズ”が結成されるきっかけとなるかもしれない。

シャン・チー&ケイティがアベンジャーズの仲間入り!?

画像2: ©Marvel Studios 2021

©Marvel Studios 2021

 シャン・チーとケイティは、父シュー・ウェンウーとの戦いで、マーシャル・アーツや弓矢の技術を習得し、戦いを経て身も心も逞しく成長する。少し前までホテルの駐車係だったとは思えないほどの壮絶な戦いを経験した2人は、現実離れしたター・ローでの激戦を友人に自慢げに話していたところ、ウォンが現れ別の場所へ誘われる。

 2人が向かった先では、あのアベンジャーズのブルース・バナーとキャロル・ダンヴァ―スがテン・リングスという物体を調べ始める。結果何の物質でできているのかは分からなかったが、ブルースはシャン・チーとケイティに「サーカスへようこそ」と挨拶してその場を去ったのだった。

 正式にアベンジャーズに加入したとは言及されていないが、少なくともブルースは2人がアベンジャーズに参加することを歓迎しているように見える。『アベンジャーズ/エンドゲーム』でキャプテン・アメリカとアイアンマンが去った後、アベンジャーズの再結成やメンバーについては公式から何も明かされていないが、抜群のコンビネーションで笑いを誘うコミカルな魅力たっぷりの2人がアベンジャーズに加わり、ドクター・ストレンジやキャプテン・マーベルらと共に戦う日がくるかもしれないと思うと、今後のMCUにさらなる期待が高まる。

妹シャーリンがボスに!再び現れることが約束された”テン・リングス“

画像3: ©Marvel Studios 2021

©Marvel Studios 2021

 最後のポストクレジットシーンでは、シュー・ウェンウーが率いていたテン・リングスの組織を分解させるシャン・チーの妹シャーリンの姿が映ったかと思いきや、彼女はテン・リングスの“新たな組織”を作り上げていた。

 ウェンウーに従えていたかつての敵も味方につけ、父が座っていた椅子にシャーリンが座り不適な笑みを浮かべたところでシーンは終了。そして「テン・リングスは帰ってくる」のテロップが。シャーリンが何を企んでいるのかは明かされていないが、今後のMCUでシャン・チー、はたまたアベンジャーズの脅威となる可能性も?

 テン・リングスに秘めた大きな可能性を残して幕を閉じた本作はMCUに多大な影響を及ぼした作品になったことは間違いない。今後のマーベル作品を楽しむためにも本作は絶対に見逃せない作品だといえる。 

 今後のMCUに大きな影響を及ぼすと考えられる映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、全国劇場で公開中。(フロントロウ編集部) 

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