『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』でレベッカを演じるハンナ・ワディンガムが、エミー賞を受賞!(フロントロウ編集部)

大ヒット&高評価の『テッド・ラッソ』

 現地時間9月19日に開催されたドラマの祭典エミー賞。2021年のエミー賞では、AppleTV+のドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』が、新作ドラマとしてコメディ部門史上最多の20部門にノミネートを記録した。

 ノミネートだけでなく、テッドを演じるジェイソン・サダイキス、レベッカを演じるハンナ・ワディンガム、ロイ・ケントを演じるブレット・ゴールドスタインはそれぞれ主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞の受賞を果たした。

ハンナ・ワディンガム自身の過去

 そんな本作のレベッカといえば、強く自立したプレミアリーグのサッカーチームのオーナーである一方で、シーズン1では夫のルパートの不倫が原因によるダークモードな思考や行動が描かれた。

 そしてレベッカを演じたハンナも、過去にルパートのような男性と交際していた経験があるという。暴力的な交際の被害は、交際を止めればすぐに終わるというものではなく、その後も被害を受けた人に暗い影響を与え続ける。ハンナは、『テッド・ラッソ』でレベッカを演じたことは、過去の経験から救われるようなものだったと米EWで話す。

画像: ハンナ・ワディンガム自身の過去

 「この仕事の素晴らしいところは、私が過去に経験した支配的で言葉の暴力があった関係から浄化させてくれたということ。人々が私を見てそんな経験をしたことがあるとは思わないような関係からね。パーティーでのシーンで、ルパートがあのドレスについて『非常に勇気のあるチョイスだな』と言ったけれど、私も過去に(実際に)言われたことがある」

ハンナ・ワディンガム、パフォーマーとして

 ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』『セックス・エデュケーション』、そして『テッド・ラッソ』…。彼女の出演作を見てきたファンにとって、ハンナが暴力的な関係を経験してことがあるというのは、彼女が指摘するとおり意外なことかもしれない。

 しかし『テッド・ラッソ』出演によってカタルシスを感じたと話したハンナは、その演技で、さらにエミー賞受賞も果たした!

 エミー賞でキーリー役のジュノー・テンプルにハグをするハンナ。

 もともとは舞台でミュージカル俳優として活躍し、イギリスの権威ある演劇賞ローレンス・オリヴィエ賞で3度もノミネートされたキャリアを持つハンナは、その受賞スピーチでジェイソンへの感謝を述べたうえで、英ロンドンのミュージカルで活躍するパフォーマーたちに感謝のメッセージを贈った。

 「シングルマザーである私は、あなたたちなしにはここに立ってはいなかった。ウエスト・エンドのミュージカルのパフォーマーたちは、もっと画面に出る必要がある。みんなにチャンスをあげて。なぜなら、私たちはあなたたちをガッカリさせたりはしない」

(フロントロウ編集部)

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