ガストンが客のセクハラ行為に毅然とした態度を取る
アメリカのディズニーランドで約6年前に撮影された動画が、多くのディズニーファンによってSNSで再共有されたことによって改めて注目を浴びている。動画には、キャラクターとのミート&グリートで、映画『美女と野獣』に出てくるガストンの体を女性客が不適切なかたちで触る様子が映っているのだが、その際のガストンの毅然とした態度が話題に。
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事前に許可を取ることなく自身の胸を触った女性客に対し、ガストンは出口のほうを指しながら「ここから去れ」と言うと、それでもなお写真を撮り続ける女性に再び「出ていけ」とキツイひと言をお見舞い。しかし、自分が悪いことをしたという自覚がない女性は、ガストンが冗談を言っていると思ったようで、またしてもガストンの胸元に手をのばした。
ガストンに手を払いのけられたため未遂に終わったが、呆れたガストンは、「君の番は終わりだ」、「子供たちも見てるんだ」と言いながら女性の背中を軽く押し、最終的に女性をその場から追い出した。当の女性はというと、最後まで状況を理解していない様子だった。
ファンからは、キャラクターに扮した状態でセクハラ客を撃退したガストンに称賛の声があがると同時に、キャラクターやキャストも同じ人間であるとして、節度ある行動を取るよう呼びかける声が広がっている。
ティンカーベルの「セクハラ対処法」が話題に
過去にも、ディズニーランドでプリンセス役のキャストが性犯罪歴のある客から卑猥な行為を受けて泣き出してしまうという事件や、ミッキーマウスやミニーマウス、ドナルドダックといったマスコットの“中の人”として働くキャストたちに対するセクハラ行為が連続で発生したことがあったが、じつはキャストがこういった被害に遭うのは残念ながら“あるある”。
かつてディズニーランドでティンカーベル役として働いていた女性がアメリカ版2ちゃんねる「Reddit」で明かした話では、不適切に体を触られたり、ドレスの中がどうなっているのか聞かれたりすることが、数え切れないほどあったという。
しかし、ディズニーランドでキャラクターに扮するキャストには、「いかなる時もそのキャラクターを演じることを全うしなければならない」という鉄の掟があるため、不用意に声を上げるようなことはできない。
そこで、この元ティンカーベル役の女性が思いついたのが、ティンカーベルの設定を壊すことなく、周囲の人たちに何が起きたのか大声で知らせるという方法。
彼女いわく、ドレスの中はどうなってるの?」と聞かれたら、「あなたは私のドレスの中がどうなってるのか知りたいのね?もちろん中にあるのはピクシーダスト(魔法の粉)よ!」と答えたり、不適切に触られた場合は、「みんな、彼は海賊よ!彼は私がドレスの中に隠し持ってるピクシーダストに触れようとした!」と返したりして、遠回しに自分の身に何が起きたのか伝えることで、セクハラ客を撃退していたそう。(フロントロウ編集部)