2021年10月1日より公開となる映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を一足先に鑑賞した海外批評家のレビューを、絶賛のものから辛口のものまでご紹介。(フロントロウ編集部)

ダニエル・クレイグのボンド卒業作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

 2021年10月1日、人気スパイ映画『007』シリーズの25作目として話題を集める映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が新型コロナウイルスの影響による度重なる延期の末、ついに公開となる。本作は、過去5作にわたって主演のジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグの卒業作。

 前作の『007 スペクター』後、現役を退いたジェームズ・ボンドは、ジャマイカで穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、ボンドのもとに旧友のCIAエージェント、フェリックス・ライターから、誘拐された化学者を救い出してほしいという依頼が。

 再び戦いの世界に引き戻されたボンドは、その依頼が想像以上に危険な任務であることを知り、人類にとって脅威となる最強の「黒幕」を追うことになる。

 そんな本作を一足先に鑑賞した海外批評家たちのレビューを、絶賛のものから辛口のものまでを一挙にご紹介。ちなみに、海外辛口レビューサイトRotten Tomatoesの現在の批評家スコアは83%で、ダニエル・クレイグが主演を務めた『007』シリーズの中では『007 カジノ・ロワイヤル』、『007 スカイフォール』に次ぐ3番目のスコアとなっている。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の全体的な出来は?

「待った甲斐があった…ジェームズ・ボンドのファンである自分としては本当に楽しめた」
米JoBlo、クリス・バンブレイ

「『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は全ての期待を超えている」
米Punch Drunk Critics、トラビス・ホプソン

「『ノータイム・トゥ・ダイ』は期待はずれだったが、スペクターのように魂を削るようなアホくさい話ではない」
米Forbes、スコット・メンデルソン

「『ノータイム・トゥ・ダイ』はダニエル・クレイグの最高の化身だった」
米The Wrap、ジェイソン・ソロモンズ

「『スカイフォール』や『カジノ・ロワイヤル』には及ばないかもしれないが、『スペクター』に比べれば格段に進歩しており、ファンには十分に堪能してもらえるだろう」
米Digital Spy、イアン・サンドウェル

「ダニエル・クレイグの最後の作品である本作には、ジェームズ・ボンドのすべてを祝福するような軽快さがある」
米Cinema Blend、マイク・レイズ

「『ノータイム・トゥ・ダイ』は、『007』シリーズの古典的な構成と適切にバランスをとりながら、ボンド映画がどうあるべきかを完全にリメイクし、クレイグの任期の終わりにふさわしい、感動的な作品となっている」
米The Playlist、ロバート・ダニエルズ

「この映画は、これまでのボンド映画がやったことのないことをやっている…。見慣れないことをやっているからこそ、この作品はとてもエキサイティングな作品になっている」
米Empire Magazine、ジョン・ニュージェント

「ジェームズ・ボンド映画の最後に涙を拭くとは思わなかったが、『ノータイム・トゥー・ダイ』はその約束を果たした」
米Variety、オーウェン・グライバーマン

アクションシーンはどうだった?

「イタリアでのバイクを使ったシーンでは、爽快な恐怖感に包まれながら、指を広げて見入ってしまう」
米The Sun 、ダルシー・ピアス

「クレイグはまた、驚くべき残酷な階段の連続シーンで、彼の全作品の中で最も傑出したアクションシーンを行なった」
米Digital Spy、イアン・サンドウェル

「パトリック・ヴォーによる戦いの振り付けは素晴らしく、徹底的で刺激的。スタントもスリリングだ」
米Screen Rant、メイ・アブドゥルバキ

「キャリー・フクナガ監督のアクションは、シャープで野蛮な銃撃戦と激しいチェイス・シーンに重点を置いていて、『ジョン・ウィック』を一部模倣しているようだ」
米Empire Magazine、ジョン・ニュージェント

ストーリーはどうだった?フィービー・ウォーラー=ブリッジの脚本は効いている?

「ストーリーは、料理人(※制作している人)が多すぎたような気がするが、それでも楽しめるような親しみやすい風味です」
米The Sun、ダルシー・ピアース

「フクナガ監督と仲間の脚本家たちは、『スペクター』からプロットのお荷物を受け継いだが、可能な限りの方法でそれを処理している」
米IndieWire、デヴィッド・エアーリック

『「ノータイム・トゥ・ダイ」は、ロジャー・ムーア時代の不条理さに達するほど馬鹿げたプロットを持つ映画』
米Uproxx、マイク・ライアン

「複雑で長ったらしいので、多くの悪役を見ているうちにボーッとしてしまうかもしれない」
米The Hollywood Reporter、デヴィッド・ルーニー

「新鮮なことに、スクリーンに登場する女性たちは、皆が尋常ではなく驚くほどゴージャスであるのと同時に、風景というよりも実際の人間のように描かれているし、ジェームズでさえ彼女たちをそれなりに扱っている」
米Entertainment Weekly、リア・グリーンブラット

「この映画は女性が中心。これまでの24本のボンド映画とは異なり、『ノータイム・トゥ・ダイ』の女性たちは、ただの美女というよりも、もっとかっこいい」
米The Sun、ダルシー・ピアース

 ほとんどのレビューで肯定的なものが多く、どうやら『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドの有終の美を飾るにふさわしい映画だと考えても良さそう。映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2021年10月1日より公開となる。(フロントロウ編集部)

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