『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』で共演したハリソン・フォードとリヴァー・フェニックス。リヴァーの起用は、ハリソンが提案したことだったという。(フロントロウ編集部)

若かりしインディアナ・ジョーンズ、リヴァー・フェニックス

 1993年に23歳の若さでこの世を去ったリヴァー・フェニックスは、生前に『スタンド・バイ・ミー』や『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』、『マイ・プライベート・アイダホ』といった作品に出演し、人気を博した。

 正統派の二枚目俳優でありながら、その個性で知られたリヴァー。1989年の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』では、ハリソン・フォードが演じる主人公インディアナ・ジョーンズの若かりし頃を演じ、共演者のハリソンやショーン・コネリーに引けを取らない存在感でファンを魅了。

 そんなリヴァーを最初に『最後の聖戦』にキャスティングしようとしたのは、じつはスティーヴン・スピルバーグ監督ではないそう。英Far Out Magazineによると、監督はこんなことを明かしている。

画像: ⓒLUCASFILM LTD/PARAMOUNT

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 「リヴァーを提案したのは、じつはハリソンなんだ。『あの年ごろだった頃の僕に最も似ているのは、リヴァー・フェニックスという俳優だ』と言ってきてね。(リヴァーの起用は)ハリソン・フォードのアイディアなんだよ」

親子のような関係だったハリソンとリヴァー

 ハリソンとリヴァーは、1986年公開の映画『モスキート・コースト』で親子を演じ、初共演。その後リヴァーは米The Washington Postのインタビューで、ハリソンについて「父親のような人」だと表現している。

 そしてハリソンにとっても、リヴァーは息子のような存在だったよう。『最後の聖戦』では、リヴァーが演じたのは若かりしインディアナだったため、同一人物を演じた2人がスクリーン上で共演することはなかったが、ハリソンは1993年に、リヴァーの死を受けて、米NY Timesにこう話している。

画像: 映画『モスキート・コースト』より。

映画『モスキート・コースト』より。

 「彼は私の息子を演じたんだ。そして私は、彼を息子のように愛していた。彼が才能に、誠実さに、思いやりに溢れた大人になっていくのを見るのは誇らしかった。私たちはみんな、彼を恋しく思う」

 ちなみに、リヴァーには子供はいなかったが、リヴァーの弟で、映画『ジョーカー』で知られる俳優のホアキン・フェニックスは、2020年夏に誕生した第1子をリヴァーと名づけている。

(フロントロウ編集部)

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