ステラ・マッカートニーが乳がんチェックの重要性を説く
10月1日からスタートした乳がん意識向上月間。日本ではピンクリボン運動という名前で知られており、乳がんに関する知識を広めようとさまざまな運動が行われている。
多くの企業がピンクリボン月間に合わせイベントを打ち出しているなか、毎年欠かさず乳がん意識向上月間にアイテムを発売するステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は、2021年に新しいキャンペーンを打ち出した。
2021年はNetflixの大ヒットドラマ『セックス・エデュケーション』とコラボ。デザイナーのステラ・マッカートニーが、間違った情報を流す時代遅れの先生役として出演し、『セックス・エデュケーション』のキャストが、それぞれの知識で乳がんに関することをアップデートしていくという内容。
この動画はあらゆる年齢層の人に日常生活の一部として乳房をチェックすることを呼びかけているもので、トイレに行ったり歯磨きをしたりするように胸のチェックも忘れないでと重要性を説いている。
買うだけでチャリティに参加できる、色が変わるTシャツを販売
19歳の時に乳がんで母親リンダ・マッカートニーを亡くしたステラ・マッカートニーは、毎年ピンクリボン月間にランジェリーセットを発売するのだが、2021年はランジェリーセットの代わりにTシャツを発売。
ペールブルーのTシャツはステラ・マッカートニーのロゴと共に「Toilet、Teeth、Tits」という合言葉が刺しゅうでデザインされているというシンプルなもの。また、胸部分にうっすらとデザインされた手形は、熱反応性の染料が使われているため、この手形に手を合わせるとピンク色に。女性たちに乳房の検査を思い出させるようなデザインになっている。
デザイナーのステラ・マッカートニーは今回のユーモアあふれるTシャツを販売したことについて「私はいつもファッションにユーモアを取り入れることを信条としています。今回は、あらゆる年齢層の女性に胸の検査を促すためのツールとして(ユーモアを)使用しています。とくに、検査の必要性を認識していなかったり、ロックダウン中にマンモグラフィーを省略していたりする可能性がある若い女性にね」とオフィシャルサイトでコメント。
日本でもステラ・マッカートニーのTシャツは購入することができ、ステラ・マッカートニー・ケアーズ・ファウンデーションではTシャツ1枚の購入につき、両乳房を切除した後の人のためにつくられたステラ・マッカートニーのブラジャー「耳を澄ませるルイーズ」を1点寄贈する取り組みを行なっている。(フロントロウ編集部)