車を壁にぶつけてしまったサン・カン
2001年から20年以上にわたって続く映画『ワイルド・スピード』シリーズでは、世界中の様々な場所が舞台になってきた。そして2006年に公開されたシリーズ3作目の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』では、東京も。
本作では、ファンから復活を望まれ、死んだはずだったのに生き返ったハンが初登場。シリーズの多くを手掛けることになったジャスティン・リン監督も、本作でシリーズに加わった。
そんな『ワイルド・スピード』シリーズでは、もちろんド派手なカーアクションが見どころであり、出演する俳優たちも車好きが多い。ハンを演じるサン・カンは、世界最大規模の自動車パーツ見本市のSEMAショーに複数回“出展”したこともあるほどだが、『TOKYO DRIFT』では冷や汗をかく出来事も起こしていたという。
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のディレクターズカットの特典映像で、『TOKYO DRIFT』からの共演者であるルーカス・ブラック、バウ・ワウ、ジェイソン・トビンと話したサンが、こんな思い出を明かした。
「(車の)350Zだったか370Zだったかを壁に叩きつけちゃったんだよね。本当に気が狂いそうになったよ。『ノー。ここから追い出される』って。そして車を管理している人のところに行ったら、『心配しなくて良いよ。君の車じゃないし、それのためにお金を払わなきゃいけないことはない。他の車に乗って!』って」
車を壊すことが想定されていたシーンなどでは、もちろん仕方のないことだが、思わぬ時に運転していた映画用の車を壁にぶつけてしまったというサン。車の修理代はいくらになるのかという心臓がバクバクするような不安は、車を運転したことのある人なら誰しもが共感できるものだが、そこはさすが『ワイルド・スピード』。車の故障には超寛大!
車好きのサンが運転ミスをするとは意外だが、大事にならずに済んだという。
東京での撮影はほぼなかった『TOKYO DRIFT』
ちなみに、『TOKYO DRIFT』の撮影中といえど、そのハプニングが東京で起こった可能性は低い。日本は撮影許可を取るのが困難であると知られており、『TOKYO DRIFT』も、ほとんどはアメリカのロサンゼルスで撮影された。
しかしリン監督はどうしても日本での撮影が諦めきれず、日本で無許可のまま撮影を実行したシーンもあることをDigital Spyで明かしている。その撮影の時には、なんと監督の影武者が警察に逮捕されたという衝撃エピソードまである。
(フロントロウ編集部)