クールスカルプティングで5年間後遺症に苦しむ
1990年代のスーパーモデル全盛期に第一線で活躍したリンダ・エヴァンジェリスタが、9月23日にインスタグラムである告白を行なった。彼女が告白したのは、美容整形の施術で失敗して容姿が変わってしまったことで、この5年間引きこもりの生活を続けていたということ。そして、施術マシンを提供している会社を訴えるということ。
「私のフォロワーの皆さんは、同僚のキャリアが成功している横で、なぜ私が仕事をしていないのか不思議に思っていると思います」としたリンダは、Zeltiq社が脂肪を減らすとして展開しているクールスカルプティングの施術によって逆にPAHという脂肪過多症になってしまったと告白。
「私の脂肪細胞を減少させるのではなく増加させ、私を永久的に変形させました」と明かしたリンダは、2回の矯正手術を受けたものの後遺症は消えず、「私は永久的に変形したままでした」と綴った。
PAHのせいで、「深い憂鬱と深い悲しみ、そして最低の自己嫌悪のサイクル」に陥ったそうで、「その結果、私は引きこもりになってしまいました」と告白。リンダはインスタグラムでは100万人以上のフォロワーがいるが、ここ数年自身の新しい写真はアップしておらず、最後に投稿された2019年6月の自撮りでもハットで顔の一部を隠している。
最後に、「今回の訴訟を通して私は恥ずかしい気持ちを払拭するために前進し、自分の話を公表します。私はこのような生活に疲れました。たとえもう自分らしい見た目でなくても、私は、頭を高々とあげてドアから歩き出したい」とした。
リンダは、今回の件で受けた苦痛に加え、仕事、昇進、公的な場への出席ができなくなったことに対する賠償金として、5,000万ドル(約55億円)を求めている。
スーパーモデル仲間から応援メッセージ
リンダの発表を受けて、リンダの投稿のコメント欄にはスーパーモデル仲間からのリアクションがずらりと並んだ。
ナオミ・キャンベル
「Elos(※ナオミがリンダに対して使っている愛称)自分の経験を共有し、もうそれに囚われないというあなたの勇気と強さに拍手を送る。私があなたを愛していることは知っているよね。私たちはあなたを愛していて、いつもあなたのそばにいるからね。あなたがこの5年間に精神的に受けた苦痛は想像できないけど、ついに今あなたは解放された。あなたが誰であるか、あなたが達成したこと、あなたが影響を与えたこと、あなたが今日までに触れたすべての人々の人生を忘れないで。そしてあなたは、自分のストーリーを共有することで今日もまたそうしている。あなたを誇りに思う。これからのすべての道のりで応援しています」
ヘレナ・クリステンセン
「この言葉を書くには、計り知れない勇気と強さが必要だったでしょう。正直なところ、私はこの文章を読んで泣き崩れてしまった。あなたが何か深く個人的で不穏なことを静かに経験していたことを察知していたのもそうだけど、肉体的にも精神的にも、人生が私たち全員に残す傷跡のことを考え、私たちがどれだけ長い間、主に沈黙と孤独の中で苦しんでいるかを考えたから。誰かが影の中から出てきて、残酷なまでに正直で現実的なことを言うのは、とても重要で美しいこと。内面も外面も美しくいてくれてありがとう」
シンディ・クロフォード
「リンダ、あなたの強さと真の本質は永遠にはっきりとしたもので、アイコニックなものです!ブラボー!」
クリスティー・ターリントン
「あなたは愛されている」
キャロリン・マーフィー
「あなたは最上級のアイコンであり、永遠に内側から美しい。私たちは皆、あなたを応援し愛しています」
後輩モデルたちからもエール
ジジ・ハディッド
「あなたのライフワークは、2021年にランウェイやキャンペーンに登場しているかどうかにかかわらず、何世代ものモデルにインスピレーションを与え続け、ファッション界に貢献しています。これから多くの人をインスパイアし、守り、奪われることのない美しさを持った生きた勇気あるアイコンです。ありがとうございます。あなたに強さと愛と光を送ります」
エルザ・ホスク
「私たちはあなたを愛しています。そしていつもあなたに刺激を受けています」
マーサ・ハント
「永遠のインスピレーション」
デザイナーからもメッセージ
マーク・ジェイコブス
「この勇気と強さを見せてくれてありがとう。愛しいリンダ、愛しているよ」
(フロントロウ編集部)