MCUで1人2役となったジェンマ・チャン
11月5日に公開が迫っているMCU映画『エターナルズ』では、オスカー監督のクロエ・ジャオがメガホンを取り、アンジェリーナ・ジョリーがMCU入りすることなどが話題だが、以前からのMCU好きからは別のポイントも注目を集めている。
本作のメインキャラクターの1人であり、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長からは、「キャストたちのアンサンブルのなかで主役となる存在がいるとしたら、それは、ジェンマ・チャンが演じるセルシだね」と言われるセルシを演じるのは、ジェンマ・チャン。
彼女は、2019年公開の『キャプテン・マーベル』で青い外見のクリー人でスナイパーであるミン・エルヴァを演じており、MCUにおいてまったく異なる2つのキャラクターを1人で演じることになった。
ジェンマがセルシ役となった理由
異例のこととなったキャスティングだが、なぜジェンマがセルシを演じることになったのだろうか? 『エターナルズ』のプロデューサーであるネイト・ムーアが、米ScreenRantに、そのプロセスを明かした。
「セルシは(キャストを)見つけるのに時間がかかったキャラクターで、ジェンマは1番始めに思っていた俳優ではなかった。でもオーディションを続けるうちに、みんなでジェンマはどうかな?変かな?観客はついてきてくれるのか、それともノーと言うかな?と思った時を覚えているよ。でも台本読みをしたら彼女はぴったりでね。だから、よし、やってみようってなったんだ。でも分かってると思うけど、もしミン・エルヴァが青くなければ、この挑戦をしたかどうかは分からないよ」
もちろんセルシ役にジェンマがぴったりだったということはあるが、やはり、ミン・エルヴァが青い外見であったことで、一見すると同じ俳優が演じているということが分からないことが、ジェンマの起用につながったよう。
ジェンマ本人は、ふたたびMCUへ出演することや、その作品が中国出身の女性監督によるものとなったことに、「まず、MCUに戻ってくるとは思ってもみなかった。だからサプライズだったよね。そして東アジアの女性監督と一緒に働く…。それは、ほんの数年前には夢に見ることすらなかった」と、感動を言葉にしていた。
(フロントロウ編集部)