イギリス王室のヘンリー王子の妻メーガン妃が、議会への公開書簡ですべての親に有給育児休暇を義務付けることを支持した。(フロントロウ編集部)

メーガン妃が「有給育児休暇」の必要性を訴える

 新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で職を失った女性たちの再就職を支援するためのプロジェクト「40x40イニシアチブ」を立ち上げるなど、働く女性を後押しする活動を積極的に行なっているメーガン妃が、議会への公開書簡で多くの親たちの声を代弁すると同時に、すべての親に有給育児休暇を義務付けることを求めた。

 「私は選挙で選ばれた議員でもなければ、政治家でもありません。私は多くの人と同じように、熱心な市民であり、親でもあります」。今年6月に夫のヘンリー王子とのあいだに第2子を出産し、2児の母となったメーガン妃はこう切り出すと、「パンデミックは私たちのコミュニティに長年存在していた断層を露呈させました。驚くべき速さで、何百万人もの女性が仕事を離れ、学校や保育園が閉鎖されているあいだずっと子供たちと家で一緒に過ごし、愛する人の面倒をフルタイムで見ることになりました。働く母親もしくは親は、『(親として)存在すること』と『お金をもらうこと』のはざまで葛藤しています。どちらかを犠牲にすると、大きな代償を払うことになります」と世の働く親たちが直面する問題を提起。

 続けて、「6月に私たち夫婦は2人目の子供を授かりました。多くの親がそうであるように、私たちは大喜びしました。そして、多くの親がそうであるように、私たちは圧倒されました。でも、私たちは最初の数ヵ月を赤ちゃんと一緒に過ごすか、仕事に戻るかという厳しい現実を突きつけられたわけではありません」と言うと、「どの家族も、生計を立てることと、子供あるいは愛する人、あるいは自分自身の世話をする自由とのあいだで選択を迫られるべきではありません。子供を大切にすることは、地域を大切にすることであり、国を大切にすることでもあります。有給育児休暇が権利として認められれば、メンタルヘルスの改善、医療費の削減、経済力の向上につながる基盤を作ることができるからです。有給育児休暇は、雇用主が制度を導入している人や、休暇制度がある数少ない州に住んでいる人に限定された寄せ集め的な選択肢ではなく、国民の権利として認められるべきです。これは、政治よりも家族を優先するということです」と訴えた。(フロントロウ編集部)

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