「007」は殺しのライセンス
映画『007』は、1962年の第1作目『007は殺しの番号』以降、25作品にわたって代々主人公であるジェームズ・ボンド役の俳優を変えながら続いている人気スパイ映画シリーズ。現在公開中の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ダニエル・クレイグが6代目ボンド役を務める最後の作品として話題を呼んでいる。
ジェームズ・ボンドは、イギリスの秘密情報部である「MI6」のエージェントの一人。「007」はボンドに与えられた番号で、任務遂行中は自分の一存で容疑者を殺めても不問にされる「殺人許可証」の役割を持つ、いわゆる殺しのライセンス。
これまでに、ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン、そしてダニエル・クレイグと受け継がれてきたジェームズ・ボンド役の中で、最もその殺しのライセンスを“活用”したのは誰か。その「キルカウント(殺した人数)」を、米Screen Rantを参考にご紹介。
歴代ボンドが殺害した悪人の数リスト
初代:ショーン・コネリー(6作品)
72名
2代目:ジョージ・レーゼンビー(1作品)
5名
3代目:ロジャー・ムーア(7作品)
90名
4代目:ティモシー・ダルトン(2作品)
23名
5代目:ピアース・ブロスナン(4作品)
135名
6代目:ダニエル・クレイグ(4作品)※5作品目の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を除く
76名
堂々の第1位に輝いたのは4作品に出演したピアース・ブロスナン。それからロジャー・ムーア、ダニエル・クレイグと続く。意外にも、初代のショーン・コネリーは、4位という結果に。作品数の多くないティモシー・ダルトン、ジョージ・レーゼンビーはあまり人を殺めていはいなかった。
また、今作で卒業となるダニエルは『007/カジノ・ロワイヤル』、『007/慰めの報酬』、『007 スカイフォール』、『007 スペクター』の4作品で、映画1本あたり平均19人の殺害を行なっており、平均34名近くの悪人の命を奪ったピアースには遠く及ばない。
ダニエルのボンドがさらに高ランクを手にするためには現在公開中の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でこれまでの平均よりも多くの悪人を殺害しなければならないが、果たして達成できるだろうか。気になる人は是非劇場に足を運んでみて。(フロントロウ編集部)