10歳の少年がハロウィンにMCUトニー・スタークの仮装をしたところ、他の生徒からバカにされてしまった。傷ついた少年がその後決意したことに、称賛が寄せられている。(フロントロウ編集部)

トニー・スタークの仮装をした10歳の少年

 アメリカのミズーリ州に住む10歳のエヴァンは、学校でハロウィンパーティが開かれる日に、MCUロバート・ダウニー・Jr.が演じたトニー・スターク(アイアンマン)の仮装をすることに。

 大好きなキャラクターの仮装というのは誰でも嬉しいもので、彼の母親であるジルがFacebookに綴ったところによると、エヴァンは家を出る時には笑顔が止まらないほど楽しんでいたという。

 しかし彼が学校についてから20分後。ジルのもとに学校から電話が…。

 この日、エヴァンはスクールバスで学校へ向かったが、じつはそのバスのなかで他の生徒から仮装した姿をバカにされてしまい、学校のトイレで顔を洗ってメイクを落とし、泣いていたという。パーティにも参加したくないと話したエヴァンをジルは迎えに行き、どこかでアイスクリームを食べようと提案。ジルは当時、「子供たちは、言葉も人を傷つけることを理解する必要がある」と、その思いを綴っていた。

学校から帰った少年の決意

 その後、スターバックスで休憩し、母親であるジルと自分の気持ちについて話したというエヴァン。泣くほどのショックを感じた日には、家で休むことも選択肢の1つ。しかしエヴァンは決意したそう。学校に戻る、と!

 「スターバックスに行って、自分が感じていることについて話した後、エヴァンは学校のパーティを逃したくないと決めた!!! だから私たちは家へ帰って、最高のメイクアップと仮装をもう一度してから、学校へ戻った!」

 そう綴ったジルの投稿には、ふたたびトニー・スタークになったエヴァンの姿が。

 学校に戻ると決めたうえ、問題のきっかけとなった仮装をふたたびして行くのは、子供の心にとって難しいことだったはず。また、親として、子供に学校に行きたくないと言われた時にどう対応するかは非常に難しいこと。

 エヴァンとジルの出来事は、親として、子供として、2人に共感する経験を持つ多くの人から大反響となることに。

 その後、「これは身体的ないじめではなかった。誰も彼の昼ごはんのお金を盗んだり、ロッカーに閉じ込めたりはしてない。でも彼の感情を傷つけた…。なぜなら、言葉は人を傷つけるから!」と綴り、ふたたび言葉の持つ力について強調したジル。そして彼女は、この経験はエヴァンにとって価値のあるものだったとコメントし、世界中から寄せられた反響に感謝。また、寄付を希望する人もいたそうで、それについては必要ないと断りながらも、もしエヴァンにポストカードを送ってくれるのであれば喜んで受け取るとしている。

(フロントロウ編集部)

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